転職をするべきかどうか…。今の職場に不満がありつつも、転職するかどうか迷っていて、なかなか踏ん切りがつかないという人も多いと思います。
無事に転職が成功すれば良いですが、なかには「転職したら余計ひどいことになった…」なんて話も。
そんな話を耳にしてしまうと、どんどん転職すべきかどうかがわからなくなってしまいますよね。
そこで今回は、「転職を迷う時にみるべきチェックリスト」を紹介します。
簡単にできる作業なので、チェックリストをやりながら自分の考えを整理してみましょう。
記事の後半では、転職に向けてやっておくべき準備や「転職のリスク」なども説明しますので、そちらも併せて参考にしてくださいね。
転職を迷う時にみるべきチェックリストを共有
転職するべきかどうかは、誰かに言われて決めることではありません。
その答えは自分の中にしかないので、「自分で考えて自分で判断すること」が大切ですよ。
ここでは、その判断の手助けとなる「チェックリスト」を共有します。
転職に迷いはつきものです。
実際に転職に動き出す際に、即断即決で行動を起こせる人なんてほとんどいませんよ。
だからこそ、自分自身がどの部分で迷っているのか「自己理解」をすることが重要になってきます。
なので、もしも転職で迷っているのならこのチェックリストにチャレンジしてみてください。
質問は全部で15項目しかありませんので、1分〜2分くらいで終わるはずです。
こんな簡単な作業でも、自分の考えや気持ちを紙に書き出すことは思考を整理する上で非常に役立ちますよ。
転職を迷うときチェックリスト
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□毎日の仕事にやりがいを感じられているか
□仕事に没頭できているか、仕事中早く帰ることばかり考えていないか
□日々、成長している実感を感じられているか
□仕事で達成したい目標はあるか
□誰でも簡単にできるような仕事ばかりやっていないか(自分だからこそできる仕事か)
□仕事内容に将来性を感じられるか
□自分の意見や改善案が反映されるような職場か
□上司や同僚を信頼できるか、尊敬できるような人はいるか
□職場でいじめやパワハラなどの問題は起きていないか
□今後の結婚や出産といったライフステージに対応できる職場か
□労働内容・労働時間と給料は見合っているか
□サービス残業や休日出勤が当たり前になっていないか
□法的に問題のない労働環境か(労働基準法で決まっている休日数より少ない、など)
□職場で極度のストレスを受けていないか、それにより体調に異変が起きていないか
□労働環境が原因で、体調を崩してしまっている人が周りにいないか
例えば一番初めの「毎日の仕事にやりがいを感じられているか」の質問に対して「あまりやりがいを感じられていない…」という人の場合、それが自分の考え方や行動次第で改善できるのであれば、転職しなくても今の職場でやれることはありますよね。
しかし、最後のほうにある「ストレスによって体調に異変が起きていないか」「体調を崩してしまっている人が周りにいないか」という質問にあてはまってしまう人は、今の職場でできることはほとんど残されてないかもしれません。
<転職を迷ったときにやっておくべき3つの準備>
①貯金
②業界・企業情報の収集
③資格取得
そして、これらの準備は早めに取りかかるようにしましょう。
とくに「貯金」や「資格取得」は短期間では難しいので、先を見据えて計画的に行動していくことが大切ですよ。
それでは、これら3つの準備について一つ一つ分けて見ていきましょう。
①貯金
転職を迷ったときには、とにかく「貯金」をしておきましょう。
実際に転職活動を始めることになれば、お金がかかる場面は意外にも多いですよ。
たとえば、面接会場に行くまでの「交通費」や、場合によっては「スーツ・靴・ビジネスバッグ」などを新調しなければいけないこともありますよね。
こういった出費も、積み重なっていけば大きな負担となります。
また、今の職場で「体調に異変をきたしている」というレベルまで追い詰められている人は、仕事を続けながら転職活動をするのは難しいかもしれません。
その場合は退職してから転職活動を始めることになるので、次の職場が決まるまでの生活費も貯金からまかなう必要がありますね。
いずれにしても、転職活動の時にはある程度の貯金があった方が気持ち的にも楽になりますよ。
目安としては「3〜4ヶ月分の生活費」を目標に貯めておくと良いでしょう。
②業界・企業情報の収集
自分の希望する業界や企業に関して、情報収集を始めておくのがおすすめです。
これは転職に迷っている時こそやるべき準備と言えますよ。
なぜなら、業界・企業についての理解が深まることで「本当に転職すべきかどうか」が明確に判断できるようになるからです。
例えば「長時間労働を改善したい!」という理由で転職に踏み出そうとしている場合に、転職先として考えていた業界は一般的に労働が長い業界だとわかれば…、転職先について少し考え直す必要があるかもしれませんよね。
なので、情報収集も今から始めてしまいましょう。
情報収集は転職で失敗しないための大切なポイントですよ。
③資格取得
希望する仕事内容によっては、資格があったほうが有利に転職を進められることがあります。
例えば、英語を使った仕事であれば「TOEIC」、事務職に就きたい場合であれば「簿記2級」「MOS」などが挙げられますね。
専門的な職業であれば、資格の保有を「必須」としている会社もなかにはありますよ。
なので、「②業界・企業情報の収集」と併せて、資格取得も必要であることがわかれば早めに手をつけていきましょう。
ただし、「とりあえず何か資格を取っておく」という考え方には注意してくださいね。
結局のところ、その資格を仕事で使う場面がまったくなければ、いくら資格を持っていてもそれが評価されることはありません。
あくまで「仕事に必要かどうか」を判断した上で、資格の勉強を始めていきましょう。
転職するなら在職中の準備が最重要
以上の3点が、転職に迷った時にやるべき準備となります。
そしてこれらの準備は「在職中に行う」という点も大切なポイントですよ。
「①貯金」については在職中に行うのは当たり前ですが、「②業界・企業情報の収集」「③資格取得」についても在職中に取り組みましょう。
なぜなら、これらの準備は思っていたよりも時間がかかってしまうことがほとんどだからです。
それに、まだ在職中の状況であれば、腰を据えてじっくり準備をすることもできますよね。
しかし退職した後に準備を始めようとすれば、「早く次の転職先を決めなければ」という焦りが出てしまい、転職自体がうまくいかなくなってしまうケースも多いのです。
転職の準備のほとんどは「在職中かどうか」に関係なくできるものばかりです。
今できることから手をつけていってくださいね。
転職にはリスクもある
ここまで「転職には準備が大切」という説明をしてきました。
そもそも、なぜ準備が大切なのか?
それは転職には「リスク」もあり、この部分を甘く考えていると「転職しないほうがよかった…」なんてことにもなりかねないからです。
そこで、転職における「代表的な3つのリスク」をここで確認してきましょう。
<転職の代表的な3つのリスク>
①納得のいく転職先がすぐに見つからない
→求人を探しても、自分の希望の転職先が見つからずに転職活動が長期化してしまうリスク
②転職しても状況が改善されない
→今の職場に不満があって転職したが、転職先でもその不満は解消されない、もしくは悪化してしまうリスク
③転職を繰り返すことで人材価値が下がる
→転職を繰り返すことで「すぐに辞める、長続きしない人」という烙印を押され、次の転職時に不利になってしまうリスク
転職にはメリットもあれば、このようにデメリット=リスクが発生してしまうこともあります。
とくに上記3点はよく陥りがちなポイントなので、転職を始める前にしっかり理解しておきましょう。
リスクがあるからこそ慎重に検討しなければならない
このようなリスクがあるからこそ、転職には「慎重さ」が求められます。
いくら会社で理不尽なことがあったからといって、その場の勢いだけで退職すれば、後々になって後悔することにもつながってしまいますよ。
それに上で挙げた3つのリスクについては、十分時間をかけて準備をすれば大抵は避けることができる問題です。
転職で「落とし穴」に陥ってしまう人は、多くの場合で「準備不足」が原因になっているのです。
転職では「積極的な行動」ももちろん大切ですが、同時に「慎重に検討する」ことも意識しながら進めていってくださいね。
転職するならタイミングも重要
最後に、転職するなら「タイミング」も重要であることを覚えておきましょう。タイミングとは、具体的には「時期」と「年齢」です。
<転職に有利なタイミング>
・転職に有利な時期・・・「3~4月」と「9~10月」
・転職に有利な年齢・・・「20代」
これらのタイミングを押さえておくことで、転職を有利に進めていくことができますよ。
この点については以下の記事で詳しく説明していますので、そちらを参照してくださいね。
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>> 転職に有利な時期は「3~4月」と「20代」!スムーズに転職できるタイミングは?
まとめ
本記事のポイントのまとめです。
- 転職を迷う時にみるべきチェックリストを用意しました。実際にやってみて、転職すべきかどうかの判断材料にしてください。
- 転職を迷ったときにやっておくべき準備は3つです。「貯金」「業界・企業情報の収集」「資格取得」
- 転職の準備は在職中に行いましょう。退職した後では「早く次の転職先を決めなければ」という焦りが出てしまいます。
- 転職の代表的なリスクは3つです。「納得のいく転職先がすぐに見つからない」「転職しても状況が改善されない」「転職を繰り返すことで人材価値が下がる」
今回は転職に迷っている人に向けて、確認しておくべき点や今からでもやるべき準備について紹介してきました。
転職は人生の大きな区切りですので、誰でも迷ってしまうのは当然です。
でも迷ったまま中途半端な気持ちで仕事を続けていても、時間がもったいないですよね。
まずは「チェックリスト」から始めてみましょう。1〜2分で気軽に自己分析ができますので、ぜひお試しくださいね。