すでに転職に動き出している20代で、「なかなか転職活動がうまく進まない…」と悩んでいる人もいると思います。
「転職は若いほうが有利」とよく聞きますよね。それにもかかわらず転職活動がうまくいっていないということは、根本的な間違いをおかしている可能性がありますよ。
そこで今回は、20代の転職がうまくいかない時の代表的な原因と、効果的な対策についてご紹介していきます。
転職に行き詰まっている20代の人は、本記事の内容を参考にしてご自身の転職活動を振り返ってみてくださいね。
20代の転職がうまくいかない時に考えられる原因
大前提として、基本的には「20代の転職は有利」です。
なので、20代にもかかわらず転職がうまくいかない場合、なにか「決定的な失敗」をおかしている可能性が高いです。
その「決定的な失敗」がなにかを特定しない限りは、現状を打破することはできません。
転職がうまくいかない時に考えられるおもな原因を5つご紹介しますので、ご自身がこれに該当していないかどうか、チェックしてみましょう。
<20代の転職がうまくいかない時に考えられる原因5つ>
・「20代は有利」という部分を過信しすぎている
・企業リサーチが不十分
・応募数が足りていない
・前職で学んだことをアピールできていない
・ネガティブな転職理由を伝えている
20代の転職者がとくに陥りやすい「落とし穴」の代表例を、5つ挙げてみました。
一つずつ分けて詳しくご説明しますので、ご自身が同じミスをしていないか確認してみてくださいね。
「20代は有利」という部分を過信しすぎている
先ほどご説明したとおり、基本的には「20代の転職は有利」です。
しかし、「20代は有利」という部分を過信しすぎてしまい、転職の準備をおこたってしまう人は少なくありませんよ。
面接対策など、転職試験の基本的な準備が不十分な状態では、いくら20代といっても内定はなかなか出ないでしょう。
自信を持って転職活動に臨むことは大切ですが、「年齢的に有利だから、準備不足でもどうにかなる」と考えるのは大きな誤りです。
対策
この場合の対策は簡単です。「20代」という年齢に過信しすぎず、転職試験に向けて必要な準備をしっかりおこないましょう。
転職試験の具体的な対策としては、履歴書・職務経歴書に書くことや面接での受け答え内容について、「根拠ある自分らしい回答」を考えておくことが大切です。
そして、面接時の服装や髪型、採用担当者との電話対応なども手を抜かないように気をつけましょう。
20代といえども、会社で働く以上は「社会人としての自覚」が求められています。
なお、こういった部分については「転職エージェント」を活用して準備していくのがオススメ。
転職エージェントでは面接対策やマナー講座などがおこなわれている場合も多いので、積極的に活用していってくださいね。
企業リサーチが不十分
「企業リサーチが不十分」というのも、転職がうまくいかない原因の一つです。
採用面接では、かなり高い確率で「その会社の強み・特徴」「同業他社と比べてなにが違うのか」などを聞かれます。
その際に回答に詰まってしまったら、「本当にうちを志望しているのかな…?」と面接官は不安に思ってしまいますよね。
「本当に入社したいと思っているなら、会社の基本情報は調べていて当然」と企業側は考えていますので、リサーチ不足は大きなマイナスポイントとなってしまいます。
対策
転職先の会社情報や強みを入念に調べておきましょう。とくに大切なポイントは、「同業他社との比較」です。
その会社が属している業界のなかで、「ほかの会社と比べてどんな強みがあるのか」を明確にしておいてください。
同業他社との比較が重要な理由ですが、ここが明確になっていないと「それなら同じ業界の〇〇社でも問題ないよね?」と面接官に思われてしまうからです。
「ほかの会社ではダメで、その会社じゃなければいけない理由」を考えることが、説得力のある志望理由につながりますよ。
企業HPや転職サイト上の情報だけでなく、転職エージェントが持つ「表に出ていない情報」なども取り入れながら、企業研究を深めていってくださいね。
応募数が足りていない
転職がなかなかうまくいかない場合、そもそも「応募数が足りていない」ケースも考えられますよ。
これは「転職活動を始めればすぐに良い会社が見つかる」というように、転職を甘く考えている人にありがちなパターン。
しかし、実際のところ「転職がすんなり終わることは珍しい」と考えておきましょう。
面接に慣れるまでに時間がかかったり、そもそも納得できる求人が見つからないことも非常に多いからです。
仕事を続けながら転職活動をおこなう場合であれば、「3~6ヶ月くらいは転職期間として必要」と考えてくださいね。
対策
「転職活動は1〜2社受ければ終わる」といった考えは捨てましょう。基本的に、「面接は落ちる可能性のほうが高い」と捉えることが大切です。
そのため、最初の数社の選考がうまくいかなかったとしても、それは多くの転職者が経験していること。そこで落ち込んでしまうのは時間がもったいないですよね。
20社、30社と落ち続けるなら根本的な別の問題があるかもしれませんが、数社程度なら、単純に応募数を増やすことで内定にたどり着くことも十分に考えられます。
とはいえ、応募数を増やしたことで1社1社の企業リサーチが甘くなってしまったら、それは本末転倒です。
現職の忙しさなども踏まえつつ、「ご自身の最適なバランス」で応募数を増やしていきましょう。
前職で学んだことをアピールできていない
20代で転職する場合、そのポテンシャルを期待されているのと同時に、「前職でなにを学んできたのか?」という部分も重要になります。
たしかに、20代などの若い年代はポテンシャル部分が評価されやすいです。ポテンシャルとは、具体的には「仕事への熱意」や「今後の将来性」などを意味しています。
しかし、新卒と違って会社での勤務経験がある以上、「その会社でなにを経験してきたのか?」は面接でも必ず聞かれる質問ですよ。
ポテンシャル部分だけをアピールしても、転職はうまくいきません。短い年数だとしても、社会人としてなにを学んできたのかをしっかりと伝える必要があります。
対策
ご自身がこれまでやってきた仕事の「棚卸し」をおこないましょう。
具体的には、以下のようなポイントでこれまでの仕事を振り返ってみてください。
- どんな仕事を担当してきたのか?
- どんな努力・工夫をしてきたのか?
- その結果、どんな成果を残せたのか?
これらは、大きな成果を残している必要はありません。先ほどご説明したように、20代では実績よりもポテンシャルのほうが重視されているからです。
ご自身なりの努力や成果で大丈夫ですので、「入社後どう活躍してくれるのか?」を面接官がイメージできるように、できるだけ具体的に考えてみてくださいね。
ネガティブな転職理由を伝えている
ネガティブな退職理由を伝えてしまうことも、20代が陥りやすい失敗パターン。
ネガティブな転職理由には、「給料に不満があり転職しました」「休みが少なくて転職しました」といった内容が挙げられますよ。
しかし、これらの転職理由は応募先の企業からすれば「まったく関係ないこと」ですよね。
採用の合否は、その人が「入社後、会社に貢献してくれるかどうか」というポイントで決まっていることを理解してくださいね。
対策
ネガティブな退職理由ではなく、「ポジティブな転職理由」を考えましょう。
具体的には、「その会社に入社して、今後どんなことにチャレンジしていきたいのか?」を明確に考えてください。
大切なことは、「現職場への不満ではなく、今後やりたいことのために転職に踏み出した」といった”前向きさ”を感じられること。
ご自身の将来を見据えた転職理由を伝えることで、「その会社に入社したい気持ち」に根拠や説得力を持たせることが可能になります。
転職理由は”ほぼ確実に”聞かれる質問です。自信を持って答えられるよう、回答内容は入念に準備しておきましょう。
20代だからこそ未経験分野への転職もアリ
20代で転職活動に行き詰まっている人は、まずはここまで説明してきた「うまくいかない原因」をチェックしてみてください。
それと同時に、「未経験分野への転職」も視野に入れて求人を探すことをオススメしますよ。
本記事の前半では、「企業リサーチが不十分」「転職理由がネガティブ」などの部分が、転職がうまくいかない原因になっているとご説明してきましたよね。
そもそも、企業研究が甘くなったりネガティブな転職理由になってしまうのには、「その仕事自体に興味を持てない」ことが根本的な要因になっているケースも多いですよ。
転職を成功させるには、「ご自身の興味のある分野への転職かどうか?」が最重要ポイントだと言ってもいいでしょう。
なので、過去の自分に縛られずに、やりたいと思える仕事があるなら未経験の分野でも積極的にチャレンジすべきです。
これは「ポテンシャル」が評価される20代だからこそできること。30代・40代になってから未経験分野への転職を希望しても、なかなか難しい現実があります。
とくに「未経験歓迎の求人」であれば、成功確率はさらに高くなりますよ。大学での専攻やこれまでの職歴にかかわらず、幅広い視野で転職先を検討してみてくださいね。
まとめ
本記事のポイントのまとめです。
- 20代の転職がうまくいかない時に考えられる原因は5つです。「20代という年齢への過信」「企業リサーチが不十分」「応募数が足りていない」「前職で学んだことをアピールできていない」「ネガティブな転職理由を伝えている」
- 20代だからこそ、未経験分野への転職も十分可能です。過去の自分に縛られず、未経験分野にも積極的にチャレンジしましょう。
今回は、20代の転職がうまくいかない時の原因と対策についてご説明してきました。
転職において「若い人材」は圧倒的に有利です。その年齢的なメリットを活かせていないとしたら、とてももったいないことですよね。
今回ご紹介した対策は、どれも”今すぐ”実践可能なものばかりです。同じ失敗を繰り返さないように、すぐに行動に移していってくださいね。