【女性の転職】女性でも転職できる!転職を有利に進めるための3つの方法

初めての転職活動に悩みはつきものですが、その中でも「女性特有の悩み」がありますよね。

たとえば、

「出産育児でキャリアが途切れてしまう…」
「女性同士の人間関係が上手くいかない…」
「残業が多すぎて、将来に不安を感じてしまう…」

など、「女性だからこそ感じる悩み」は多いです。そしてその悩みをきっかけに、転職を意識する方もいるでしょう。

そこで今回は、これらの「女性ならではの悩み」に触れながら、どう転職活動を進めていくのがベストなのかをご説明していきます。

「転職をするべき人としないほうがよい人の特徴」なども解説していきますので、現在転職に悩んでいる方は参考にしてください。

女性の転職は悩みが多い

会社で働く上で「女性だからこそ抱える悩み」は多いですよね。まずは、どのような悩みを抱えることが多いのかを確認しておきましょう。

なぜ最初にこの部分に触れるのかというと、転職を成功させるには「抱えている悩みの具体化」が欠かせないからです。

そもそも自分自身はどんな悩みを抱えているのかがハッキリしなければ、転職の目的もあやふやなものになってしまいますよ。

そこで、女性が会社で働く上でありがちな5つの悩みをここではご紹介していきますね。

<女性が働く上で抱えるよくある悩み>
・出産育児でキャリアが途切れるため転職で不利になるのでは
・セクハラ、パワハラを受けている
・人間関係が上手くいっていない
・会社の評価制度に不満を抱えている
・労働時間や残業が多すぎる

これらの悩みとご自身の状況を照らし合わせて、「転職で目指すもの」や「改善したいこと」を明確にしておきましょう。

その点が明確になれば、数ある求人の中から自信を持って受ける会社を選べるようになりますよ。

それでは、女性が抱える悩みについて具体的にご紹介していきますね。

出産育児でキャリアが途切れるため転職で不利になるのでは

女性と男性で大きく異なるのが、女性には妊娠・出産があり、また育児も主体的におこなうケースが多いということです。

そして労働基準法では、出産予定日の6週間前から「産前休業」が取得できること、さらに出産後の8週間は「産後休業」として就業できないことが決められています。

その後、人によっては「育児休暇」も取得するでしょう。

もし育児休暇を取得するとなれば、子どもが1歳になるまで会社を休めることが法律で決められており、会社側は基本的にそれを拒否することはできません。

このように、出産育児で1年以上のブランクが発生してしまうことも珍しくないため、この点に関して不安を感じる女性は多いですよね。

また、お子さんの年齢が1歳を迎えた後でも、まだまだ小さいうちは体調も安定しないのが大変なところ。

風邪を引いたり熱を出してしまったりなど、お子さんの体調で仕事を休まなければいけないことも多いはずです。

20代後半のいわゆる「結婚適齢期」の女性は、上記のような女性特有のライフイベントを迎える可能性が高いことを企業側も理解しています。

そのため、「転職では男性と比べて不利になるのでは…」と悩んでしまう女性も少なくありません。

セクハラ、パワハラを受けている

セクハラやパワハラなどの各種ハラスメントについては、近年社会的な関心が非常に高まってきています。

そのためハラスメント防止に力を入れる企業も増えてはいるものの、今もなお職場でセクハラ・パワハラを受けている女性は後を絶たない状況です。

職場でよくあるセクハラ・パワハラの例としては、次のようなものが挙げられます。

  • ボディータッチ(頭をぽんぽんと撫でる、肩に手を回す)
  • 交際をしつこくせまる
  • 「女のくせに…」という発言
  • 他の社員の前で、わざと名指しで批判する

最近では「男性に対するハラスメント」も取り上げられるようになってきていますが、まだまだ女性で苦しんでいる人のほうが多い状況です。

古い体質の会社や上司の考え方に問題がある場合は、女性はこのようなセクハラ・パワハラ被害にあってしまう可能性も考えられますよね。

人間関係が上手くいっていない

職場内での「人間関係」に問題があることも、女性にありがちな悩みですよね。

女性は男性よりもグループで行動する傾向が強いため、とくに集団行動が苦手な女性にとってはいろいろと辛い部分もあるでしょう。

職場内のグループに属さずにマイペースに行動していた結果「同僚の女性から嫌がらせを受けてしまった…」というケースも実際にあります。

また、同僚の女性との関係だけでなく「上司との人間関係」に問題を抱えているケースも多いですよね。

「上司が女性を軽視している」など、上司の性格的な問題で上手くいっていないこともあります。

さらに「身だしなみ」や「体臭」などに関しても女性のほうが敏感なことから、人によっては「上司が生理的に無理!」というケースも。

それを男性の同僚や上司に相談してもなかなか理解してもらえないケースが多いことも、ストレスを溜めてしまう大きな要因です。

会社の評価制度に不満を抱えている

会社の評価制度に不公平さを感じることも、女性によくある悩みです。

「男女平等に評価する」と掲げている企業であっても、実際に昇進しているのは男性ばかりという事例は少なくありません。

厚生労働省の調査でも、日本の課長以上の女性管理職は全体の「17.7%」にとどまっていて、これは世界的に見ても低い数値となっています。

参考:厚生労働省|平成29年度雇用均等基本調査

なぜ日本では、このように女性管理職の割合が低いのでしょうか?

この原因ですが、「女性=事務仕事」といった認識を持つ企業がいまだ多く、そのような企業では男性を優先して昇進させているケースがあることが一つの要因として考えられます。

とくに女性が少ない会社の場合、男性優位の傾向はさらに強く現れることもありますよ。

このように、「女性だからキャリアアップは難しいのでは…」という悩みも、転職活動で大きな不安につながってしまう要素と言えますね。

労働時間や残業が多すぎる

労働時間が長いことや残業が多いことも、女性にとっては大きな問題です。

現時点ではお子さんのいない方でも、あまりに忙しい職場では「このままでは子どもができても育児は無理そう…」と感じてしまうでしょう。

そして残業が多すぎると、当然プライベートの時間も削られてしまいます。そうなれば、そもそも恋愛をする暇もありませんよね。

このような状況で恋愛や結婚をあきらめてしまい、仕事一筋で生きる女性もなかにはいます。

「今の仕事を続けるのか?」それとも「恋愛や子育てができる、余裕のある職場に転職するのか?」

こういった悩みも、男性にはない、女性ならではの悩みですよね。

女性が転職を悩んだときに検討するべき判断ポイント

ここまでは「女性が働く上で抱えるよくある悩み」について確認してきました。これらは「転職を考えるきっかけ」につながる部分とも考えられます。

そして、次に考えなくてはいけないのが「本当に転職をすべきなのか?」という点ですよね。

転職のきっかけとなる不満はあるものの、その不満で転職をしたほうがよいのか、それともしないほうがよいのかを考えていきましょう。

まずは、転職する・しないの判断材料として何をチェックすべきなのかをご説明しますね。

具体的には以下のチェック項目を参考に、職場の問題点を明確にしておくとよいですよ。

<転職を判断するときのチェック項目>
・給与
・労働時間や休日数
・待遇・福利厚生
・社内の評価制度
・通勤時間
・人間関係(上司や同僚との関係)

これらの項目について、まずは今の会社のどこに問題点があるのかをしっかり把握しておきましょう。

それでは、「転職するべきケース」と「転職しないほうがよいケース」のそれぞれのケースをより詳しくご説明していきますね。

転職するべきケース

まずは、転職するべきケースについて見ていきますね。

以下に挙げる3つのケースに当てはまる人は、転職に踏み出すことでご自身の理想とするキャリアに近づける可能性が高いですよ。

<転職をするべきケース>
・今の会社では、将来のキャリアプランが達成できないと感じている
・転職したい業界や職種などが明確
・社内でセクハラやいじめなどの問題がある

転職で迷った際には、まずは「将来のキャリアプラン」についてしっかり考えることから始めてみましょう。

将来のキャリアプランとは、今後どんな職について、どのように働いていきたいのかの目標と計画を立てることです。

そして結婚や出産などの「仕事以外の部分」についても同時に考えていきましょう。

具体的には、

POINT

  • 結婚はする?しない?(結婚するなら何歳くらい?)
  • 子どもは持つ?持たない?(子どもを持つなら何歳くらい?)
  • 育児休暇は取る?取らない?

このようなポイントについて、「どんな人生を歩んでいきたいのか」をよく考えておくと失敗しませんよ。

そしてこれらのキャリアプランを達成することが「この会社では難しいな…」と感じるのであれば、早めの転職がおすすめです。

また、「転職したい業界や職種などが明確」や「社内でセクハラやいじめなどの問題がある」に当てはまる人も、転職をしたほうがよいケースとなります。

基本的に「転職は若いほうが有利」なので、転職をしたほうがよいと判断できるなら、なるべく早くに行動に移していってくださいね。

転職しないほうがよいケース

次に、転職しないほうがよいケースについて考えていきましょう。

以下に挙げる3つのケースに当てはまる人は、転職活動の準備が不十分な可能性が高いので注意してくださいね。

<転職しないほうがよいケース>
・転職を考えたきっかけが他人の影響や憧れ
・転職のリスクを理解していない
・貯金が少ない(生活費の3ヶ月分以下)

もしも転職を考えたきっかけが「他人の影響や憧れ」という場合は、一度踏みとどまって、もう一度よく考えたほうがよさそうです。

なぜなら、転職には「リスク」もあるからです。

転職することによって待遇面が悪化したり、転職先の仕事内容が自分に合わないケースも珍しくありませんよ。

転職に動き出す前に、上でお話ししたような「将来のキャリアプラン」がしっかり考えられていなければ、転職で後悔することも多いでしょう。

また、転職活動では交通費やスーツ代などお金のかかる場面も多いです。

現時点で貯金があまりない方は、「生活費の3ヶ月分程度」を目標にコツコツお金の準備もしておきましょう。

身体や心を壊しそうなら早期決断が重要

もしも今の職場で長時間労働やハラスメントなどの問題があり、身体的・精神的に大きなストレスを抱えている方はとくに注意。

そういった方は「早期の決断」が重要です。そのまま働き続けて身体や心を壊してしまったら、いざ転職するにしても大きな足かせとなってしまいますよ。

とくに男性と女性では、「ストレスに感じる部分」や「体力」などに大きな違いがあります。

女性が少ない職場で働いていると「周りの男性も同じくらい働いているから」と考えてしまい、自分のキャパを超えていることに気づかないこともありますよ。

忙しい会社で働いている人ほど、その会社がご自身にとって無理のない環境なのかをよく考えてくださいね。

そして負担があまりにも大きいようなら、「自分に適した仕事」を早めに見つけていくことをおすすめします。

女性におすすめの転職方法

上記の内容で「転職するべきケース」に当てはまった方は、次に「具体的にどのように転職を進めていくのがよいのか?」について確認していきましょう。

「転職の方法」と言ってもさまざまな手段があるので、それを一つ一つ確認していくのは大変ですよね。

また、「自分に合わない方法」で求人を探してしまうと、転職までに大きく遠回りしてしまうこともありますよ。

ここでは女性におすすめの転職方法を3つご紹介しますので、自分の希望する探し方に近いものはどの方法かを考えていきましょう。

<女性におすすめの転職方法>
①転職エージェントを活用する
②自由に働きやすい派遣に登録する
③転職サイトでゆっくり転職活動

もちろんこれ以外にも色々な転職方法がありますが、失敗するリスクを抑えるためにも、まずはこの3つから試してみるのをおすすめします。

それでは、それぞれのおすすめポイントなどについて、1つずつ解説していきますね。

①転職エージェントを活用する

転職の方法として、最初におすすめするのが「転職エージェント」を活用することです。

転職エージェントは専門のカウンセラーと面談を行ない、ご自身に最適な求人を紹介してくれるサービスです。

応募先を選ぶ際、「実際に残業はどれくらいあるのか」「産休・育休は問題なく取れるのか」などは、求人票だけではなかなか判断できませんよね。

しかし、転職エージェントなら各企業の「裏側」を知っているケースがあります。

そういった情報を事前に知ることで「転職で失敗するリスク」を減らせる点が、転職エージェントを積極的に使っていくべき理由と言えますよ。

そして転職エージェントの中でも、おすすめは女性の転職に力を入れている「マイナビエージェント」。

マイナビエージェントは各業界に精通した「キャリアアドバイザー」が在籍していて、自分の希望業界にマッチした有益な情報が集まりやすいことが強みです。

そして女性のアドバイザーも数多く在籍しているので、女性にとって相談しやすい環境であることも大きなポイントですね。

マイナビエージェントのようにマンツーマンで丁寧にサポートしてくれる転職エージェントを活用して、有利に転職を進めていってくださいね。

②自由に働きやすい派遣に登録する

派遣会社に登録し、正社員ではなく「派遣社員」として働くのも一つの選択肢です。

派遣社員とは「雇用主と就業先が異なる雇用」のことを指します。

たとえば、「東京の派遣会社に登録したけど、実際の勤務地は神奈川にある派遣先の会社」といった雇用形態が派遣の働き方です。

そして派遣で働く大きなメリットが、労働時間や労働期間、勤務地など、さまざまな希望条件に合わせて仕事を選べるという点です。

正社員で働く場合であれば「育児があるため、週4日だけ働きたい」などの希望があるとしても、それを実現させるのは難しいのが現実ですよね。

しかし、派遣社員であれば契約ごとで任されている仕事の範囲も限られます。

そのため、募集の時点で「週4日労働」「短時間勤務」などの条件で求人を出している企業も見つけやすいですよ。

このように、自由に働きやすい派遣社員を選ぶことで、仕事とプライベートの両立はより実現しやすくなるでしょう。

だたし、派遣社員は一つの会社で働ける期間に上限があること、そして給与面はどうしても正社員よりは落ちてしまうなどの注意点もあります。

派遣として働くことを選ぶ際には、このようなデメリットの部分も理解した上で考えることが大切ですよ。

③転職サイトでゆっくり転職活動

転職エージェントではなく「転職サイト」に登録して、自分のペースで転職活動を進めていく方法もありますね。

転職サイトで求人を探す場合は、転職エージェントとは違い担当者によるサポートは基本的にはありません。

その代わりに、面談の必要もなく自分の好きなタイミングで求人を探せるため、「仕事が忙しくて面談する暇がない」という方は転職サイトを活用するのもよいでしょう。

転職サイトはそれぞれのサイトごとで、業種の傾向などにバラツキがあるのも特徴です。

「IT」や「飲食」など、一つの業界に特化した転職サイトもありますので、それぞれの特徴を踏まえながらいくつかのサイトを使ってみるのもおすすめですよ。

転職活動を行う上で重要なポイント

ここまで3つの転職方法をご紹介しましたが、実際に転職活動を行う際には以下のポイントに気をつけるようにしてください。

<転職活動を行う上で重要なポイント>
・なるべく在職中に活動する
・1つの方法だけでなく、複数の方法を活用する
・貯金をしておく

1つ目は「なるべく在職中に活動する」という点です。

すでに体力的・精神的に大きな負担を抱えている場合であれば別ですが、そうでないなら、今の仕事を続けながら転職を進めていくのがよいでしょう。

なぜなら、退職してからの転職は「焦り」につながってしまうからです。

「早く次を決めなければ」という焦りが出てしまうと、腰を据えた転職活動ができなくなってしまい、納得していない会社に入社を決めてしまうケースが考えられますよ。

そして2つ目に、転職先を探す上では「1つの方法だけでなく複数の方法を活用する」ことを意識していきましょう。

たとえば、先ほどご紹介した「転職エージェント」と「転職サイト」を同時並行で活用していくのも効果的な探し方です。

また、転職エージェントでは正社員だけではなく「派遣の求人」を見つけてもらうことも可能ですので、派遣社員に興味がある方も積極的に活用してみてくださいね。

最後3つ目のポイントが、「貯金」もしっかり準備しておくことです。

上の部分でもお話しした内容ですが、転職活動では交通費やスーツのクリーニング代など、お金のかかる場面は予想以上に多いです。

とくに「退職してから転職を始める」ケースの場合は、給料も止まってしまうため、生活を維持するためにはある程度の貯金額が絶対に必要になりますよね。

繰り返しになりますが、転職活動に専念するためにも「生活費の3ヶ月分程度」の貯金をつくっておいて、心に余裕を持たせることも大切なことですよ。

まとめ

本記事のポイントのまとめです。

  • 女性が働く上で抱えるよくある悩みには、「出産育児でキャリアが途切れる」「セクハラやパワハラの問題」「人間関係の悩み」「会社の評価制度への不満」「労働時間や残業が多い」などがあります。
  • 転職を悩んだときに、転職をするべき人の特徴は3つです。「今の会社では将来のキャリアプランが達成できない」「転職したい業界や職種が明確」「社内でセクハラやいじめなどの問題がある」
  • 反対に、転職をしないほうがよい人の特徴は3つです。「転職のきっかけが他人の影響や憧れ」「転職のリスクを理解していない」「貯金が少ない」
  • 女性におすすめの転職方法は、「転職エージェントを活用する」「自由に働きやすい派遣に登録する」「転職サイトでゆっくり転職活動」などがあります。

今回は転職について悩んでいる女性の方に向けて、悩んだときに何を考えるべきか、そして女性におすすめな転職の方法などについてご説明してきました。

「男女平等」に対する社会の目が高まっているのも事実ですが、女性に対する各種ハラスメントの問題など、まだまだ課題の残っている会社も多いですよね。

そういった会社で無理して働き続けることは大きなストレスを抱えることになり、「キャリア」の視点でもプラスにはなりませんよ。

転職の悩みは転職エージェントなどのプロに相談して、早めの解決に取り組んでいきましょう。