会社に対して不満があったり、仕事で辛いことが続いたときには「会社を辞めたい…」と思ってしまうのは仕方のないこと。
しかし、いざ会社を辞める決断をする際には、本当に辞めるべきなのかどうか迷ってしまう方も多いと思います。
そんなときにやるべきことが、まずはご自身の「会社を辞めたい」という気持ちを深く分析していくことです。
今回は、会社を辞めたい気持ちを診断できるチェックリストをご紹介します。
そして「転職をするべき」と判断できた後は何をするべきなのかも併せて解説していきますので、会社をやめるか悩んでいる方は参考にしてくださいね。
「会社を辞めたい」という気持ちには必ず原因がある
「会社を辞めたい」という気持ちが生まれたとき、そこには必ず原因があります。まずはその原因が何なのかをしっかり分析していきましょう。
なぜその部分を考えるべきなのかというと、原因がわからなければ次のアクションが取れないからです。
たとえば会社を辞めたい原因が「仕事内容」なのであれば、次の転職先を探す際には、給与や待遇面よりも「事業内容」や「配属先」を細かく確認していく必要がありますね。
このように、まずは辞めたい気持ちの原因を特定して、その上で次の行動を考えていくことが転職を成功させるポイントですよ。
会社を辞めたい代表的な原因
それでは、会社を辞めたいと感じるきっかけとなる、代表的な原因を5つご紹介します。
<会社を辞めたい代表的な5つの原因>
・給与や待遇面
・労働時間や休日数
・仕事内容
・職場の人間関係
・社風や評価制度
上記5つの部分に不満を感じたりトラブルがあったりすることで、転職に動き出すケースが多いですよ。
これらはあくまで代表的な原因に過ぎませんが、ご自身の「会社を辞めたい」という気持ちの原因はどの部分にあるのかを考えてみてくださいね。
原因を「知る」ことが大切な1ステップ
このように辞めたい気持ちの原因を「知る」ことが、大切な1ステップです。
逆に言えば、「何となく会社に満足していない」「とりあえず転職してみたい」という気持ちでは、失敗する可能性が高いということです。
人によっては「まだ転職をしないほうが良いケース」もありますので、慎重に考えることが大切ですよ。
そして、会社を辞めたい原因が一つだけでなく、「給料と評価制度に不満がある」といったように複数ある場合もあるでしょう。
その場合は、「とくに優先して改善したい部分はなにか?」を考えてみてくださいね。
そうすることで求人を探す際にも明確な基準を持てるようになり、「どうやって求人を選べば良いのかわからない…」という状況を避けることができますよ。
会社辞めたい度数を診断!
「会社を辞めたい」という気持ちが出てきた際に、「どの程度のレベルなら会社を辞めるべきなのか」といった客観的な基準が知りたい人も多いと思います。
そこで、ご自身がどれくらい会社を辞めたいと感じているのかを簡単に診断してみましょう。
ここでは、その診断の手助けとなるチェックリストをご紹介していきますね。
質問は全部で15項目しかありませんので、1分〜2分くらいで終わると思います。
チェックリストの見方としては、「半分以上該当したら本気で転職を考えるべき」と考えると良いですよ。
会社を辞めるべきかどうかの決断のヒントになるはずです。悩んでいる方はぜひ試してみてくださいね。
会社辞めたい度数診断チェック用リスト
□ 毎朝会社に行きたくないと感じる |
□ 家にいても仕事のことを考えると暗い気持ちになる |
□ 家族や友人と仕事の話をしたくない |
□ 毎晩寝つきが悪い or 毎朝起きられない |
□ 仕事が忙しすぎて、十分に休める時間がない |
□ 地震や台風で電車が止まればいいのに、と考えてしまう |
□ 仕事に集中できない、仕事がつまらない |
□ 今やっている仕事に何の意味があるのかわからない |
□ 会社に将来性を感じられない |
□ 給料や待遇面に不満がある |
□ 社内で正当に評価されていないと感じる |
□ 会社の雰囲気が自分とは合わない(体育会系など) |
□ 上司や同僚と顔を合わせたくない |
□ 上司や同僚からパワハラ、セクハラを受けている |
□ 最低3ヶ月以上生活できる貯金がある |
会社を辞めたい人が取るべき流れ
ご自身が会社をどれくらい辞めたいのかをチェックできたでしょうか?
そして「本気で転職を考えるべき」という結果になったなら、その次は「会社を辞めるまでにどういう流れがあるのか?」を確認しておく必要がありますよね。
転職活動は長期化する可能性もありますので、先を見据えてしっかり準備を進めるためにも、転職開始から退職までの流れをここで理解しておきましょう。
ここでは、会社を退職するまでの流れを4ステップに分けてご説明していきます。
<会社を辞めるときの4ステップ>
1.大体の転職希望時期を決める
2.在職中に転職エージェントや転職サイトに登録して求人を閲覧する
3.面接を受ける
4.内定をもらったら現勤務先に退職願を提出
これら4つのポイントごとに、それぞれでやるべきことや注意点がありますよ。
一つずつ分けて、詳しい流れをご説明していきますね。
大体の転職希望時期を決める
まずは自分がどれくらいの時期に転職をしたいのか、大体の転職希望時期を決めていきましょう。
仕事を続けながら転職活動を行う場合、一般的に転職にかかる期間は「3~6ヶ月」と考えておくと良いですよ。
もちろん人それぞれで活動期間には差がありますが、「すぐには希望の転職先は見つからない」という前提で考えておくほうが失敗のリスクを下げられますよ。
また、スムーズに退職するためには、お勤め先の仕事の状況も考慮して考えるのも大切です。
たとえば「年末年始は毎年終電になるほど忙しい」「いつも◯月に異動の発表がある」といったことがあらかじめ分かっているなら、それも踏まえて考えるのが良いでしょう。
在職中に転職エージェントや転職サイトに登録して求人を閲覧する
大体の転職希望時期が決まったら、早速転職エージェントや転職サイトに登録して求人探しを始めていきましょう。
この段階では、まだお勤め先に転職のことを伝えなくても大丈夫ですよ。
というよりも、転職していることが広まると会社に居づらくなる可能性が高いので、まだ伏せておくほうが良いでしょう。
また、登録する転職エージェントや転職サイトはどれか一つに絞る必要はありません。
なぜなら、それぞれの転職エージェント・転職サイトごとで紹介できる求人に違いがあるからです。
希望条件に近い求人を見つけるまでには時間がかかってしまうことが多いので、求人を探す選択肢はなるべく多く持っておくようにしてくださいね。
おすすめの転職エージェントについては記事後半でご紹介していきますよ。
面接を受ける
転職エージェントや転職サイトで良さそうな求人を見つけたら、その次は応募して面接を受ける流れになります。
面接の回数は会社によっても異なりますが、「2〜3回」が平均と覚えておきましょう。
そして当たり前ですが、面接対策についても入念に準備しておくことが大切です。
とくに「新卒の面接」と「転職の面接」では押さえておくべきポイントに少し違いがあり、「中途採用ならではの質問事項」もありますよ。
具体的には、
- なぜ転職をするのか?
- 今の会社でどんな経験を積んできたのか?
- これまでの職務経験をどう仕事に活かしていきたいのか?
などの質問が転職では聞かれることが多く、これらの回答内容を事前に考えておくことが失敗を防ぐことにつながります。
こういった面接対策についても、転職エージェントなら丁寧にサポートしてくれます。積極的に活用しながら準備を進めていってくださいね。
内定をもらったら現勤務先に退職願を提出
無事内定をもらうことができたら、お勤め先の退職手続きを進めていきます。
まずは「退職願」を直属の上司に提出しましょう。退職願を出すのは、退職日のおおよそ1ヶ月半前〜3ヶ月以内に提出することが多いです。
実際にはいきなり退職願を提出するよりも、退職の意思があることを口頭で伝えてから退職願を渡すほうがスムーズに進められるでしょう。
この際に注意すべきなのが、それぞれの会社で決められている「就業規則」を確認すること。
なぜかというと、就業規則の中で「退職は3ヶ月前までに申し出ること」など定められていることもあるからです。
その期間を過ぎた後の退職はトラブルにつながってしまう可能性もあるので、早めにチェックしておいてくださいね。
そして退職願が受理されれば、退職に向けて各種書類の手続きや引き継ぎなどを進めていくという流れになります。
会社を辞めたいときにおすすめの転職エージェント3選
上でお話ししたように、転職活動には転職エージェントの活用が欠かせません。
転職エージェントでは一般には出回らない「非公開求人」を紹介してくれるだけではなく、応募書類の作成や面接対策なども徹底的にサポートしてくれます。
なので、会社を辞める気持ちがある程度固まったら、できるだけ早めに登録しておくのがおすすめですよ。
ここでは、数ある転職エージェントのなかでも、おすすめのエージェント会社を3つに絞ってご紹介していきますね。
<おすすめの転職エージェント3選>
・リクルートエージェント
・マイナビエージェント
・ハタラクティブ
上記3社は実績もあり、利用者の評価も高い転職エージェントです。転職に慣れていない方でも安心して準備を進めていくことができるでしょう。
それでは、それぞれの転職エージェントを詳しくご説明していきますね。
リクルートエージェント
リクルートエージェントの長所は「国内No.1の実績」です。
リクルートエージェントは営業力も高く、非公開求人として非常に多くの紹介先を確保しているエージェント会社ですよ。
求人募集を出している企業の規模を見ても、比較的大手企業が集まりやすいのもリクルートエージェントの特徴です。
そして他社を圧倒する求人数に加えて、転職サポートも充実していますよ。
たとえば「面接力向上セミナー」では、「転職理由」「自己PR」「志望動機」といった面接時の質問の回答を、転職のプロと一緒に考えていくことができる講座となっています。
年齢層も幅広く、全国各地に拠点を構えているのも嬉しいポイント。
転職が初めての方でも安心して利用できる転職エージェントといえるでしょう。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは「第二新卒」や「20代向け」の求人に強いエージェント会社です。
新卒向け求人サイトの「マイナビ」は有名ですよね。新卒の就活の際に使っていた方も多いのではないでしょうか?
そして多くの企業が新卒採用でマイナビを使っていることから、結果的に第二新卒や20代向けの求人も多く集まってくるのがマイナビエージェントの特徴です。
また、マイナビエージェントでは各業界に精通した「キャリアアドバイザー」が在籍していて、プロの目線から丁寧に転職をサポートしてくれますよ。
各アドバイザーはそれぞれの業界について入念な情報収集を行なっているので、自分の希望業界にマッチした有益な情報が集まりやすいでしょう。
20代などの若い世代の方におすすめな転職エージェントです。
ハタラクティブ
ハタラクティブは社会人未経験・20代・第二新卒に特化した転職エージェントです。
そのため、「未経験可」で受けられる求人数が非常に多い点が特徴ですよ。
「これまでとは違う業界・職種で働きたい!」という方も、ハタラクティブなら希望の求人を探しやすいでしょう。
紹介される求人も、担当者が実際に足を運んで精査した優良求人を紹介してくれます。
実際の仕事環境は求人票だけでは判断できない部分なので、現場の様子を聞けることは大きなメリットですよね。
そして会社全体として第二新卒やフリーターの支援に特化していることから、コンサルタントのサポートが親切・丁寧なことも魅力の一つ。
応募書類や面接対策などについても充実したサポートを受けられる、満足度の高い転職エージェントです。
まとめ
本記事のポイントのまとめです。
- 「会社を辞めたい」という気持ちには必ず原因があります。まずはその原因が何なのかをしっかり分析していきましょう。
- チェックリストで「会社を辞めたい度数」を診断してみましょう。15項目中、半分以上に該当したら本気で転職を考えるべきです。
- 会社を辞めるときの流れは4ステップあります。「①転職希望時期を決める」「②在職中に求人を探す」「③面接を受ける」「④内定獲得後、退職願を提出」
- おすすめの転職エージェントは3つです。「リクルートエージェント」「マイナビエージェント」「ハタラクティブ」
「会社を辞めたい!」という気持ちがあるのなら、会社に対する不満や不安、辛さを感じている部分が何かしらあるはずです。
まずはその原因を特定することから始めていきましょう。自分の考えを整理・分析することが、転職を成功させる大切な一歩目ですよ。