
こんにちは&こんばんは!とっとこランサー(@tottokolancer )です。
この記事は
「大手企業の期間従業員になりたい」
「期間従業員の申し込みを検討していて、本当に役立つ情報を探している」
「期間工に興味があるけど、実際どのくらいのキツさなんだろう…?」
という方に向けて書いています。
まずはお急ぎの方に向けて、2022年度最新版の期間工メーカー一覧表まとめました。
入社祝い金の高いメーカーや月収例の高額なメーカーをひと目で見分けられるようにしているので、青い文字をクリックして募集詳細を確認してみてくださいね。
<2023年最新版 期間工募集メーカー一覧>
↓右にスクロールできます↓
期間工メーカー名 | 月収例 | 入社祝い金 | 地域 | 特徴 |
トヨタ自動車 | 28.3万円~30.6万円 | 60万円 (初回更新特別手当含む) | 愛知県豊田市 他 | 約3年で300万円以上の報奨金支給 |
トヨタ自動車九州 | 27万円 | 選考会交通費支給 | 福岡県宮若市 | 九州で期間工募集 |
スバル群馬製作所 | 27.9万円~30.1万円 | 入社特典最大55万円(2月限定) | 群馬県太田市 他 | 入社特典が高額 |
日産自動車 いわき工場 | 27万円以上可 | 入社祝い金50万円 | 福島県いわき市 他 | 入社特典が高額 |
日産自動車 栃木工場 | 34.4万円以上可 | 70万円 | 栃木県河内郡上三川町 | 3ヶ月で100万円以上稼げる |
日産自動車 追浜工場 | 34万円 | 50万円 | 神奈川県横須賀市 | 初月月収例49万円 |
日産車体株式会社 | 27.2万円~35.1万円 | 30万円 | 神奈川県平塚市 | 入社祝い金30万円 |
日産自動車九州 | 30.8万円以上 | 入社支援金20万円 | 福岡県京都郡苅田町 | 九州で働ける期間工メーカー |
日産車体九州 | 29.4万円 | 50万円 | 福岡県京都郡苅田町 | 九州で働ける&入社祝い金が高額 |
ダイハツ九州 | 29.3万円 | 15万円 | 大分県中津市 | 九州で働ける期間工メーカー |
スズキ湖西工場 | 30万円以上可 | 10万円 | 静岡県湖西市周辺 | 静岡県で働ける期間工メーカー |
スズキ相良工場 | 30万円以上可 | 10万円 | 静岡県牧之原市周辺 | 静岡県で働ける期間工メーカー |
スズキ磐田工場 | 30万円以上可 | 10万円 | 静岡県磐田市周辺 | 静岡県で働ける期間工メーカー |
スズキ大須賀工場 | 30万円以上可 | 10万円 | 静岡県掛川市周辺 | 静岡県で働ける期間工メーカー |
話は戻り、私自身18歳で大手自動車メーカーの正社員になり、「リリーフマン」という役職に就いていました。リリーフマンとは工場内の生産ラインを統括する、いわば管理者のようなお仕事ですね。
そのリリーフマンの業務に、期間従業員(期間工)の教育も含まれていたんです。
このような経験から、期間従業員の方から業務のキツさや待遇までリアルな声を沢山聞いてきたのです。
※リリーフマンの組付資格認定証
担当していた生産ラインでは私以外の全員が期間従業員だったので、必然的に多くの期間従業員の方と仲良くさせていただいていました。
当然ながら日々会話する中で、
- 期間従業員の給料について
- 実際、期間従業員ってキツい?
- 待遇はぶっちゃけどうなのか
なども詳細に聞きました。
そして私自身も教育するために全工程の作業をマスターしていたので、期間従業員の業務がどの程度の負担なのかは身を持って知っています。
この記事では自分の目で現場を見てきた私が、良いところも悪いところも含めて「リアルな期間従業員」についてまとめています。
記事の最後のQ&Aでは、私が知りうる限りの「ありがちな疑問&不安を感じやすいポイント」について現場の状況を踏まえつつ本音で答えていますので、よろしければそちらも参考になさってくださいね。
実は、2023年は期間従業員の応募に適したタイミングです。なぜならコロナで求人を停止していた自動車メーカーが、徐々に期間従業員の求人を増やしている時期だからです。
例えばトヨタは、計300万円以上受け取れる慰労金&報奨金に加え「特別手当10万円」と「初回更新特別手当10万円」を用意しており、求人の拡大を図っています。スバルや日産いわき工場に関しては、入社特典でメーカーから最大50万円以上支給されますよ。
スバルに関しては2月入社の方限定で最大55万円支給してもらえる特典なので、悩んでいる方は急いだほうが良いでしょう。
このように各社が期間従業員を求めている今だからこそ、より高待遇な条件で入社できるということです。
ただし緊急事態宣言の今後の展開によっては、求人の停止や条件等の見直しが入ってもおかしくありません。悩んでいる方は今のうちに申込しておきましょう。
2022年の高待遇な期間工ランキングは下記の3社なので、一度チェックしてみるのがおすすめ。
もちろん全メーカー未経験歓迎、申込も全て無料です。
<1位 トヨタ>
【3年で計300万円以上報奨金支給】
トヨタ自動車の募集詳細
<2位 株式会社SUBARU(スバル)>
【2月入社限定!入社祝い金最大55万円】
株式会社SUBARU(スバル)の募集詳細
<3位 日産自動車 いわき>
【入社祝い金50万円以上支給】
日産自動車 いわき工場の募集詳細
【大前提】期間従業員(期間工)の情報は現場を知ってる人に聞くべし
まず大前提として、期間従業員のことを調べるなら「現場を知っている人に聞く」を徹底したほうが良いです。なぜなら良くも悪くも期間従業員は、入社前と入社後のギャップがかなり大きいからです。
期間従業員(期間工)を紹介しているサイトは数多く存在していますが、そもそもほとんどのサイト運営者は期間工の経験なんてなく、リアルな現場も知りません。
だからこそ
「とにかく待遇が良い!」
「働きやすい!」
「未経験でも安心!」
というような聞き心地の良い紹介ばかりになってしまっています。
実際、たしかに待遇面はめちゃくちゃ良いのですが、それには理由があります。
期間従業員が高待遇である理由は「リアルな現場を知っていないとわからないもの」なのです。詳細は記事内の「期間従業員が高待遇な理由」の部分で詳しく触れていますので、気になる方はそちらも参考にしてください。
その理由を知ってから入社するのとそうでない場合とでは、お仕事の継続性に大きく関わってきますよ。
お仕事をすぐ辞めてしまわないためにも、調べるなら「とにかく現場を知ってる人に聞くこと」をおすすめします。
期間従業員(期間工)とは?
まず、期間従業員の大まかな概要を簡単に触れておきます。「もう知ってるよ」という方は飛ばしちゃって大丈夫です。
期間従業員とは、「あらかじめ期間が定められた契約社員」のことです。
定められた期間が満了した時点で契約の更改や停止が行われるので、正社員のように期間を定めず働く形態とは少し異なります。
ただし契約が満了した時点で大多数の期間従業員が契約停止されるわけではありません。むしろ私の周りでは会社に大規模な業績ダメージさえなければ、なにも問題なく更新される方も多かった印象です。
期間従業員(期間工)と派遣の違い
期間従業員と派遣従業員を同じようなものだと捉えている方も多いかもしませんが、実際はかなり違います。
期間従業員は企業に直接雇用され、契約先も大手企業になります。対して派遣従業員は派遣元企業と契約を結び、派遣先で働きます。
つまり「契約する相手」が大きく異なるのです。
また期間従業員は企業に直接雇用されるので、派遣会社に対する中間マージンがありません。したがってその分待遇面でも期間従業員のほうが、優遇されている部分がありますよ。
実際の現場でも、派遣従業員と期間従業員の方では待遇に違いがありましたね。期間従業員のほうが、入社後もしっかり教育の時間を確保されていた印象です。
したがって派遣従業員よりも期間従業員のほうが、働きやすい環境にあると思います。
期間従業員(期間工)の高待遇ポイント
結論から言ってしまうと、期間従業員は非常に高待遇です。
これはもう新卒で正社員入社した私でさえ、「なにそれ!めっちゃいいじゃん!期間工になりたい!」って何度も何度も思ったほど。
期間従業員が高待遇なポイントとしては、下記の4つがあります。
- 「満了慰労金」と「満了報奨金」を受け取れる
- 寮費と光熱費が無料の勤務先もある
- 手当が非常に多く、月収も高い
- 長く勤務すると正社員登用の道もある
それぞれ期間従業員になるかどうかを検討する際の重要ポイントなので、実際に期間従業員の方に聞いた口コミも含めてお伝えしていきますね。
「満了慰労金」と「満了報奨金」を受け取れる
期間従業員は、所属先企業によって「満了慰労金」と「満了報奨金」をお給料とは別に受け取ることができます。それぞれの簡単な説明は下記のとおりです。
- 満了慰労金
契約期間が満期になるまで勤めた期間従業員に対し、出勤日数分を支給するもの - 満了報奨金
契約期間が満期になるまで勤めた期間従業員に対し支給。欠勤、遅刻、早退、休職のない月が対象で、出勤日数分に応じて算出
似たような制度に見えますが、日単位で計算されるインセンティブが満了慰労金で、月単位の皆勤手当のようなインセンティブが満了報奨金になっています。
この2つのインセンティブの存在が非常に大きいのです。
期間従業員の応募先として非常に人気のあるトヨタの例でいうと、両方を合計して35ヶ月勤務で最大300万円ものお金を受け取れるようになっています。
私が関わった期間従業員の方は「毎月の給料を全部使い切ってしまっても、満了慰労金と満了報奨金だけ貯金すれば結構お金貯まるよ」と言っていましたね。
それぐらい、大きなインセンティブになっています。
ただし、どちらも「契約期間が満期になるまで勤めた期間従業員に対し」という部分に注意点があります。注意点については後述する「期間従業員(期間工)が高待遇な理由」でお伝えしますね。
寮費と光熱費が無料の勤務先もある
期間従業員を募集している大手自動車メーカーは、基本社員寮を完備しています。その社員寮に居住する際は、毎月の家賃に当たる「寮費」を支払わなければなりません。
実際私も社員寮に住んでいたのですが、毎月3-4万円ぐらい払っていた記憶がありますね。
しかし期間従業員の所属先によっては、この寮費がなんと無料。さらには光熱費まで無料としているメーカーもあるのです。
家賃と光熱費がかからず、さらには格安で食事をとれる食堂まで完備している所さえあり、極めつけは食事手当なんてものまであります。
そう、期間従業員は単に給料が高いだけでなく、生活コストがめちゃくちゃ安いのです。
なので皆さん「会社に行ってるだけで勝手にお金が貯まっていく」とおっしゃっていましたよ。
もちろん工場周辺は田舎が多いので出費が抑制されるという背景もありますが、生活コストの低さは期間従業員を検討すべきポイントの1つといえますね。
手当が非常に多く、月収も高い
期間従業員は手当が非常に多いです。
特に大手自動車メーカーは日勤夜勤の交代制がほとんどなので、通常の日当とは別に深夜手当も付きます。
トヨタの例をもとに、期間従業員が対象の手当を一覧にまとめてみました。
- 特別手当
- 初回更新特別手当
- 赴任手当
- 超過勤務(残業)手当
- 交替勤務手当
- 休日勤務手当
- 深夜勤務手当
- 時間帯手当
- 経験者手当
- 食事手当
- 家族手当
数えてみると、なんと11個も手当がありました…。
多くの自動車メーカーの期間従業員は大体の日当が10,000円前後になっていますが、その日当とは別に上記の手当が上乗せされる計算になります。
一緒に働いていた期間従業員の方は、「手当の数が多すぎて覚えられない」とおっしゃっていましたよ。それぐらい、手厚い手当が用意されています。
基本日当だけを見るとさほど高額な給料ではないかもしれませんが、上記の手当を含めると、かなりの高待遇になってくるわけですね。
長く勤務すると正社員登用の道もある
期間従業員から大手自動車メーカーの正社員になるという道もあります。
期間従業員は長くても2年11ヶ月が最長の契約期間であることがほとんどです。
あくまで期間従業員は「期間限定」の人材なので、一定のラインが引かれていることになります。
ただし2年11ヶ月真面目に勤めた期間従業員を「じゃあはいさよなら」と無下にするわけではありません。
実は、期間従業員から正社員になる道もあるのです。
私が見てきた限りでも、大体2年ぐらい継続して働いている期間従業員の方には、「正社員になってみる気はないか?」というお声がかかっていました。
実際に期間従業員の方を教育していた私から見ても、2年以上継続して働く期間従業員の方は会社としても欠かせない人材になっていますので、正社員になる人も結構多かったです。
「期間工」という言葉にはなぜか「世間からドロップアウトしたフリーター」みたいな意味を込められるケースがあるのですが、正社員なら晴れて「大手企業の社員」になります。これだけ見たら大出世かもしれません。
期間従業員は「真面目にやればその分だけ高待遇になり、結果的に大企業の社員になれるかもしれない仕事」なのです。
期間従業員(期間工)が高待遇な理由
ここまで期間従業員の高待遇さに触れてきました。しかし、もちろん良いところばかりではありません。
多くのサイトでは触れられていませんが、お給料も待遇も抜群に良いのには理由があるのです。
期間従業員が高待遇な理由を結論から言ってしまうと、「離職率がかなり高い」のです。
離職率が高くてすぐに辞めてしまう人が多いからこそ、契約満了時に満了慰労金や報奨金というインセンティブが用意されているわけです。
実際、私が教育した方の中にも、業務内容に耐えられなくて辞めてしまった方もたくさんいます。それほど工場の生産ライン作業は、向いていない人にとって苦痛な仕事だということです。
ただし苦痛度が高いのは「向いていない人が生産ラインに入ってしまった場合」の話です。
実は生産ラインのお仕事は、向き不向きが非常にハッキリしているのです。
向き不向きがハッキリしているがゆえに、向いていない人は続かずすぐに辞めてしまうということですね。
ではどのような人が期間従業員に向いていて、どのような人は向いていないのか、生産ラインの現場経験をもとにお伝えしていきます。
期間従業員(期間工)に向いている人と向いていない人の特徴
お伝えしたように、期間従業員は向き不向きが非常にハッキリしています。
実際の現場でも、向いている人は「めちゃくちゃ快適な仕事だ!待遇も良いし至れり尽くせり!」と自然に長続きしていました。
逆に向いていない人は苦痛度が高く、続けることが非常に困難になります。
期間従業員に向いている人と向いていない人をそれぞれご説明していきましょう。
期間従業員(期間工)に向いている人
期間従業員に向いている人の特徴をまとめると、下記のような方です。
- 体力には自信がある
- 淡々と繰り返す仕事が好き
- 人付き合いが苦手
- 対人関係にストレスを感じやすい
- コミュニケーションが苦手
- とにかく3年以内に300万円以上貯金したい
- 生活に対する手当に魅力を感じる
- 月収30-40万円に憧れている
- 住む所に困っているので寮に入りたい
- 大手自動車企業の正社員になりたい
期間従業員に向いている人の特徴で特にポイントなのが、「淡々と静かに繰り返す仕事が好き」「対人関係のコミュニケーションが苦手」という点です。
過去教育した期間従業員の方で、この特徴に該当している人は比較的長く続いていましたね。
お伝えしたように、期間従業員が担うライン作業は苦手な人には苦痛度の高い仕事です。
逆にいえばお仕事を真面目に続けているだけで評価されるので、淡々と繰り返す作業が苦痛じゃない人は天職になる場合がありますよ。
また対人関係のコミュニケーションが苦手な方も、期間従業員に向いている可能性が高いです。なぜなら生産ラインで作業している時間は、基本誰とも話すことがないからです。
このような理由から、普通の企業で働くと起こりがちな「対人関係のストレス」は比較的少ないですよ。
上記で挙げた特徴に該当している人は、期間従業員になるのがおすすめです。
期間従業員(期間工)に向いていない人
期間従業員に向いていない人の特徴を挙げると、下記のような方です。
- コミュニケーションを取りながら仕事したい
- 黙々と数時間作業するのが苦手
- ワイワイ楽しくお仕事したい
- 身体が弱い
向いている人の特徴から考えると少ないですね。
実は、工場の生産ライン作業というのは基本誰にでもできます。担当していたラインの全工程を経験してきた私が言うので、間違いないですよ。
しかしながら「絶対的に向いていない人」が存在しています。
それは「コミュニケーションを取りながら仕事したい」「身体が弱い」という方です。
工場の生産ラインが稼働している最中は、基本的に誰とも話すことができません。コミュニケーションを取りながらお仕事したい方にとっては、それが苦痛になる可能性大です。
もちろん生産ラインは2時間に1回ぐらい休憩を挟むので、その間にコミュニケーションを取ることは可能です。
ただ接客業のように誰かとコミュニケーションを取り続けることはないのです。
また身体が弱い方も、残念ながら向いていません。
ライン作業は常に身体を動かし続けますし、夜~朝まで働く夜勤もあります。身体が弱い方にとってそれは非常にハードで、実際体調が理由で辞めていく方も結構多いのです。
したがって身体の弱い方にはおすすめできない仕事ですね。
期間従業員(期間工)のメリット・デメリットを実体験からまとめてみた
期間従業員にはメリット・デメリットがあり、それらを踏まえて応募しなければ、長く勤めるのは難しいです。期間従業員のメリットデメリットについて見ていきましょう。
期間従業員(期間工)のメリット
期間従業員のメリットをまとめると、下記のような点が挙げられます。
- 各種手当×生活コスト減×満了報奨金等でとにかくお金が貯まる
- 大手自動車メーカーの正社員になれる可能性がある
- 一度勤務すればセーフティネット的に捉えられる
期間従業員の大きなメリットは、やはり賃金面の高待遇です。正直、ここまで高待遇なお仕事ってなかなかないですよ。
さらに工場がある所ってだいたい郊外なので、さほどお金を使うこともありません。
つまり各種手当と寮で生活コストが減り、そこに高待遇な賃金が乗っかるわけです。普通に生活していれば、お金が貯まらないわけがないんですよね。
そして真面目にお仕事していれば、正社員になるという道も開けてきます。
私は大手自動車メーカーの正社員だったのですが、2年目のボーナスで年間100万円を超えていました。
もちろん正社員には正社員のしんどさがありますが、安定したい方にとっては良い選択になると思います。
最後の「セーフティ的に捉えられる」というメリットは、私が退職してから感じたものです。
大手自動車メーカーで1度でも生産ラインを経験していれば、たとえ人生でお仕事に困ってもその経験がセーフティネットになる可能性がある、というものです。
なぜならお伝えしたように生産ラインは離職率が高く、必然的に経験者が優遇されるからです。
「もしお仕事に困ったらまた期間従業員になればいいや」と思える安心感は、大きなメリットだと思いますよ。
期間従業員(期間工)のデメリット
対して期間従業員のデメリットは、下記のようなポイントです。
- 体力仕事なので負担がある
- 夜勤がある
- 寮に入ると退職しにくくなる
期間従業員の業務内容は、配属される工場によって異なります。
ただ基本的にどの仕事も体力勝負であることがほとんどです。
私が教育していた工程の実例でいうと、1台につき8本のボルトをひたすら電動工具で締め付ける、というものがありました。当時1日の生産台数が350台程度だったので、1日あたり2,800本取付するわけです。
初めの1週間は力の抜き加減がわからず、電動工具の反動で手首がめちゃくちゃ痛くなりましたね。
そして作業中は常に立ちっぱなし。加えて夜勤もある。これだけを見ても体力に負担の大きい仕事だということがわかりますよね。
あと、寮に入ると退職しにくくなります。なぜなら住む場所を失うという事実は大きな抵抗力があるからです。
寮は良い所もありますが、このようなデメリットもあるということを覚えておくと良いですよ。
期間工メーカーの選び方は「初期の好条件を優先」がおすすめ
ここまでお伝えしたように、期間工メーカーはいずれも高待遇な条件になっています。
特に下記の期間工メーカーは、他社と比較しても群を抜いて高い条件が用意されています。
- 株式会社SUBARU(スバル)
入社祝い金 最大55万円支給(2月限定) - 日産自動車 いわき&栃木工場
入社祝い金 70万円支給 - トヨタ自動車
報奨金 計300万円以上
そこで疑問になってくるのが、「どうやってメーカーを選ぶのか」というポイント。
結論からいうと初期段階のインセンティブである、入社祝い金の好条件を優先して選ぶのがおすすめです。
なぜなら記事内でも触れたように、期間従業員の業務は比較的離職率が高いからです。
離職率が高いということはすなわち、長期間勤めた末に支給されるインセンティブは受け取れない可能性もあるということ。
したがってお仕事が続けられるかわからない以上、入社祝い金の好条件を基準にメーカーを選んだほうが、よりメリットを得やすいと捉えられるわけです。
入社祝い金が50万円以上と高額な期間工メーカーは「SUBARU(スバル)」と「日産自動車 いわき&栃木工場」なので、こちらのメーカーを優先的に検討してみましょう。
もし長期間働ける自信のある方は、大きなインセンティブを長期間受け取れる「トヨタ自動車」がおすすめですよ。
期間従業員(期間工)になる方法
ここまで期間従業員のリアルについて触れてきました。
やはり他の求人にはないような高待遇であったり、真面目に勤めれば正社員になるチャンスがあったりと、魅力的に感じる方も多いと思います。
ではどのような流れで期間従業員になるのかというと、実は「期間工.jp」というサイトから申し込みするだけです。
期間工.jpは年間3,600名以上(※2019年度)の期間従業員を内定させている会社で、業界NO.1の実績を誇ります。
扱っているメーカーも非常に幅広く、トヨタや日産をはじめ、多岐にわたる期間従業員の求人が掲載されていますよ。
期間工.jpから期間従業員になるための方法はたった4ステップです。
- 「期間工.jp」からお好きなメーカーに申し込みする
- 期間工.jp運営会社「アウトソーシング」による面接
- 採用予定企業による面接
- 合否発表のち入社
アウトソーシングは全国の営業所で面接を行っているので、「自分が期間従業員になれそうかどうか」をスムーズに判断してもらえます。
また企業面接に対してのアドバイスもしてもらえるので、より安心感を持って面接に臨むことができますよ。
ステップから見てもわかるように、期間従業員になるのは難しくありません。
必要なのは今までの自分を変えるちょっとした勇気だけです。
期間従業員として働きやすいメーカーは?
期間従業員と一口に言っても、メーカーによって待遇に差があります。満了慰労金や満了報奨金の金額も、結構まちまちだったりするわけです。
ではどのメーカーが働きやすいのかと聞かれれば、私は「トヨタ!」と即答します。
なぜなら、トヨタの期間従業員は他メーカーに比べて働きやすさがずば抜けているからです。
そして実は私が勤めていた会社もトヨタ系列の工場だったので、この記事を読んでトヨタに行った方は「あの記事に書いていたこと、本当だったんだ…!」と驚かれるはずです(笑)
トヨタは雇用する期間従業員の数がハンパじゃなく、サポートもかなり充実しています。
教育等の受け入れ体制も整っていて、年間の業務量も安定しているので、長く働きやすいメーカーだと思います。
トヨタの期間従業員の条件をご覧になりたい方は、トヨタ 期間従業員の募集詳細から確認できますよ。
期間従業員に関するよくある質問に本音で答えてみた
ここまで期間従業員について詳細にお伝えしてきましたが、それでも不安を感じている方も多いと思います。
そこで実際に期間従業員の教育に携わっていた私の経験をもとに、「よくある質問」に本音でお答えしていきます。
誇張なく伝えるので、もし厳しい回答になっていたらごめんなさい…。
Q1.不器用なのですが、お仕事をこなせますか?
一切問題ありません。
生産ラインと聞くと多くの方は手先の器用さが必要と想像してしまいがちですが、実際は全くそんなことありません。
なぜこのように言い切れるのかというと、工場の作業をできるようになるために必要なのは「圧倒的な数をこなすこと」だけだからです。
普通に勤務しているだけで、必然的に数をこなすことになります。私の経験上、最初はできなくともほとんどの方は2週間ぐらいでできるようになりますよ。
もちろん作業を1人でこなせない間は教育係がつきますので、安心してくださいね。
Q2.仕事はキツいですか?
最初はキツイです(笑)
ただ3ヶ月ぐらいすると、慣れてなんとも思わなくなります。
身体が作業を覚えると、何も考えずともできるようになってきます。
あとは「無駄な動きを無くすこと」を一生懸命考えれば、工程の中でも余裕が出てきますよ。
工程をこなして余った時間に休んでいても特に何も言われないので、そのあたりは要領だと思います。私もそれで休んでいる期間従業員の方に指摘したことはありません。
Q3.女性でも期間従業員になれますか?
なれます。ただし総数はかなり少ないです。
私が勤務した職場では、50人ぐらいに対して女性は3-5人ぐらいでした。
業務内容も男性と女性で取り扱いが異なり、女性は検査や小さい部品の製造工程に配属されることが多かったですね。明らかに男性にしかできない工程を担当させられることはほぼなかったです。
ただ女性も深夜勤務があるので、一定以上の体力は必要になってくると思いますね。
Q4.契約期間の途中で退職したら満了慰労金や報奨金はどうなりますか?
基本的にもらえないようになっています。
もし受け取りたいのであれば、6ヶ月ごとの更新時まで待つようにしましょう。
Q5.学歴は求められますか?
いえ、求められません。
中卒から期間従業員になり、そこから正社員になる人も結構います。
Q6.寮は一人部屋ですか?
所属企業によって異なりますが、個人スペースと共有スペースが設けられているお部屋が多いです。共有スペースは洗面台、洗濯機、トイレなどでしょうか。
ただし「誰かが使っている間待たなくちゃならない」みたいなことはあまりないと思います。
大きな寮は1フロアごとに共有スペースがまとめられていて、数もかなり多かったです。
あと家具も付いているので、本当に身体ひとつで住めるようになっています。
Q7,サービス残業はありますか?
ありません。
私が知るかぎり、1分単位で残業計算されていました。
Q8.休日は多いですか?
多いです。
毎年GWとお正月休みは10日以上の連休があります。
あと少し短めのお盆休みがありますね。
Q9.夜勤はやっぱりキツイですか?
慣れたらそんなにキツくないです。
むしろ慣れたら夜勤のほうが楽ですね。トヨタ系の工場はお昼よりも夜勤のほうが、労働時間が短く設定されていましたので。
あと、日勤から夜勤に切り替わる週は月曜日の夜までお休みなので、休日が長く感じますよ。
ただ、夜勤の「お昼休み」は深夜の1時なので、あんまり食欲なかったです。
Q10.ライン作業でのトイレはどうすれば…?
気になりますよね(笑)
ライン作業では2-3時間に1回ぐらい短い休憩時間があるので、その時に済ますのが基本です。
ただ身体のことなので、突然もよおすことも当然ありますよね。
そんな時にはリリーフマンを呼べば問題ないです。リリーフマン用の呼び出しスイッチがあるので、そのボタンを押すだけです。
リリーフマンが作業を変わり、その間にトイレに行けますよ。過度に気にする必要はありません。
Q11.契約期間が終了したらクビになる?
景気の動向で著しい業績悪化が懸念される場合、期間従業員の契約を更新しないケースがあります。
とは言っても、私の知るかぎり会社側から「契約更新なし!」と言われた人はほぼいません。
退職される場合、期間従業員のほうから「次は更新しません」と意思表示されるケースが大半でした。
Q12.本当に正社員のチャンスはあるの?
期間工.jpの記載によると、2015~2019年実績で1,620人の方が正社員に登用されたというデータがあります。
私が知っている範囲でも、期間従業員から正社員になる人が結構いましたね。
真面目に勤めている人を評価する文化があるので、2年以上勤続できればチャンスはかなりあると思います。
まとめ
期間従業員(期間工)と聞くと、「安定していない」「フリーターみたい」「待遇が悪い」とイメージしてしまいがちですが、一歩間違えたらそこらへんの企業より全然高待遇です。
サービス残業もありませんし、メーカーによっては満了慰労金と満了報奨金まであります。
しかしもちろんメリットばかりではありません。向いている人にはすごく向いている仕事ですが、向いていない人には全く向いていない仕事だと思います。
記事内で触れたポイントを参考にしつつ、期間従業員になるかどうかを検討なさってくださいね。