
「仕事を辞めたいけど辞められない」
という葛藤はとても辛いですよね。
私も5回以上の転職経験がありますが、特に最初の会社を辞める際に相当悩んだので気持ちはよくわかります。
当然ながらスパッと決断できて何の障害も無く辞められれば簡単かもしれませんが、現実はそこまで甘くありませんよね。
周囲からの反対や上司からの引き留め、さらには経済的な問題に加えてご自身の中での葛藤など、「仕事を辞めたい」という気持ちを行動に移すにはいくつもの障害が現れます。
だからこそ「仕事を辞めるべきかどうか」の判断基準は人によって異なりますし、様々な理由で判断に悩んでいる方も多いのです。
そこでこの記事では下記のポイントについてわかりやすくお話していきますね。
- 仕事を辞めたい理由ランキングTOP5
- 状況別の具体的な対処法
- 仕事を辞めたいときの相談先一覧とメリットデメリット
- 仕事を辞めたいときの伝え方
- 仕事の正しい辞め方
この記事を活用して仕事を辞めるべきかどうかを冷静に考えれば、辛い葛藤から抜け出すキッカケになりますよ。
「仕事を辞めたい。だけど辞められない理由があって苦しんでいる」という方は一度読んでみてください。
実は、5月は転職エージェントを最大限活用すべき時期です。
なぜなら長期連休の前後は、退職者が集中しやすい傾向にあるからです。
つまり普段見かけないような高待遇求人にも出会いやすい時期といえます。
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仕事を辞めたい理由完全網羅!よくある理由TOP5
仕事を辞めたいと感じる理由には様々なものがあり、個々によって異なります。
まずは、仕事を辞めたいと感じるよくある理由をランキング形式でご紹介していきましょう。
ランキングのもとにしているのはとっとこランサーのTwitterアカウント宛にいただいた計100件以上のご相談です。
おそらく多くの方が共感できる内容だと思うので、サクッとチェックしてみてください。
1位 仕事の内容が自分の性格と合わない
仕事を辞めたいと感じる理由で最も多かったのが、「仕事が合わない」というケース。
例えば体力の無い方が肉体労働をしていたり、コミュニケーションが苦手で黙々と作業していたい方が営業職に就いていたりなどですね。
加えて「面接で違う仕事を希望していたのに全く関係ない部署に配属された」というような方もいらっしゃいました。
正直にお伝えすると、仕事が合うかどうかなんて入社してみないとわかんないんですよ。
だから入社前に想定していたイメージと入社後の現実がかけ離れてしまい、仕事が合わないと感じる方も多いのだと思います。
これは「入社した奴が悪い!」というような問題ではなく、そもそも入社前と入社後のギャップを埋められない採用のあり方に根本的な原因があるんですよね。
「面接」っていつになれば進化するのかな。
2位 職場や勤務先の上司同僚と馬が合わない
上司や同僚との人間関係が上手くいっていない場合も、仕事を辞めたいと感じる大きな原因です。
会社組織ともなれば様々な性格の人間が同じ場所で働くことになり、当然ながら合わない人との人間関係も避けては通れません。
私の経験上、どの会社に行っても多少の人間関係の悩みはつきものです。
しかしながら世間でよく言われがちな「人間関係なんてどこの会社に行っても一緒だよ」というのは大きな間違いです。
会社によって合わない人ばかりだと感じる職場もあれば、合わない人が1人もいなかった職場も存在していました。
つまり「人間関係なんてどこの会社に行っても同じ」というのは、全く的を得ていないアドバイスなのです。
合わない人の人数で働きやすさも段違いに変わるので、「仕事を辞めるぐらいのストレスなのかどうか」を冷静に判断する必要がありますよ。
3位 会社から受け取れる給料が安い
給料が安い場合も仕事を辞めたいと感じる大きな原因です。
私たちが会社で働く理由は他でもない「お金」のためです。
お金が無ければその会社で働き続けることなんて不可能だし、やりがいだけで生活は成り立ちません。
この点を履き違えてしまっている経営者は非常に多いのです。
もちろん、会社で働くのはお金だけが目的ではありません。やりがいも生きがいも働くことで得られる大切な財産だと思います。
しかし重要なのは、それらは「オプション」だということです。
主たる理由であるお金がもらえないとなれば、その会社で働く人は社長だけ、もしくは社長と幹部だけになるでしょう。
理由は簡単で、多くの方にとって会社に行く目的はお金だからです。
この点から考えると、給料が安いと感じたまま長く勤め続けるのは難しいですね。
ただし給料を考えるうえで注意しなければならないのが、ご自身の中で安いと感じただけで辞めるのは非常にリスクが高いということ。
なぜなら給料は業界の相場で決まるからです。
ご自身が安いと感じていてもそれが業界水準であれば、同業界に転職するとまた給料で困ることになります。
給料で仕事を辞めるべきかどうかを考える際は、勤め先の給与水準を同業他社と比較するようにしましょう。
比較して大した違いが無ければ、違う業界への転職も含めて検討する必要がありますよ。
4位 労働時間が長くて休日も少ない
残業過多や休日が少ない場合も、仕事を辞めたいと感じますよね。
当たり前の話ですが、仕事はあくまで生活するための「手段」であって、「目的」ではありません。
にも関わらず人生の多大な時間を手段に捧げていては、疑問を感じるのは当然なのです。
だから「残業の量や休日が少ないぐらいで文句を言うな」は大きな間違いです。
加えてあまり知られていませんが、月間残業時間45時間超が3ヶ月連続するような会社であれば、退職理由は「会社都合」となる可能性があります。
- 自己都合=労働者の個人的な事情による退職
- 会社都合=会社の責任による退職
退職理由には上記の2種類があります
つまりわかりやすくいえば、月間残業時間が45時間を超えるような職場なら、辞めたくなる原因は会社にあるのです。
厚生労働省のホームページには下記のように明記されています。
(引用元:厚生労働省 政策について 労働時間・休日)
上記のように、1日8時間週40時間が労働時間の「原則」です。
いくら時間外労働協定(36協定)を結んでいたとしても、月間45時間超の残業は原則とかけ離れていますよね。
休日に関しても同様です。
休日日数は月間4日が「最低ライン」です。たとえそれ以上の日数でも最低ラインギリギリであれば、仕事を辞めたいと感じても何らおかしいことではありません。
このような基準で見て会社に責任があるのであれば、あなたが仕事を辞めたいと感じるのは非常に真っ当な理由だといえるでしょう。
5位 上司や会社幹部から正当に評価してもらえない
正しく自分の脳力を評価してもらえないと感じている場合も、仕事を辞めたいと感じる大きな原因です。
会社で働く大きな理由は間違いなく「お金」ですが、決してそれだけではありません。
やりがいも立派な働く理由なのです。
そしてやりがいに直結するのが「周囲から認められること」です。
周囲から認められれば人は最高のポテンシャルを発揮できますし、やりがいも得られます。
しかし逆に言えば全く認められず正しく評価されない環境では、あなたの能力は発揮されません。
したがって正しく評価されないことで仕事を辞めたいと感じても全く不思議ではないのです。
仕事での評価は、一度決まってしまうと変えるのはなかなか大変です。
私は5回の転職経験があるから、これだけは言っておきたい。
「一度決まった社内評価が180度変わることはほぼない」
これ、本当知っておいてほしい。
いくら頑張っても認められずに低評価の場合、能力に関係なく「そういう奴」というイメージで見られてる。
だからそこで頑張り続けても人生の無駄。
— とっとこランサー@伝える人 (@Tottokolancer) October 16, 2019
上記のツイートでも言及しましたが、評価を変えるのは大変です。
一定以上の努力をしても正しく評価されないのであれば、仕事を辞めるのも1つの選択肢でしょう。
【状況別】仕事を辞めたい時の対処法
ここまで仕事を辞めたいと感じるよくある理由についてお話してきましたが、たとえ真っ当な理由があったとしても仕事を辞めるのは大変です。
なぜなら仕事は生活に直結していますし、退職となれば周囲からの反対を受ける可能性も非常に高いからです。
このような背景から「仕事を辞めたいけどどうしたらいいかわからない」と悩んでいる方もかなり多いのです。
そこで転職歴5回の私が、状況別の「仕事を辞めたいときの対処法」をご説明していきたいと思います。
ご説明するのは下記のような状況です。
仕事を辞めたいときの対処法
- 仕事をやめられない環境にいる
①会社が人手不足
②親が反対している
③上司や幹部がやめさせてくれない
④既婚で家族を説得できない - 理由を伝えづらい
- 逃げたくない
- 今後結婚を考えている
- 新卒入社または転職したばかり
- なにもやる気が起きない
- 会社の上司から引き止められている
- うつっぽく体調不良が続いている
- 貯金がない
仕事を辞めたいと感じている方は、ご自身の状況に当てはめつつ読んでみてくださいね。
仕事を辞めたくても辞められない環境にいる
周囲を取り巻く環境から仕事を辞められない場合、状況によって対処が異なります。
周囲の環境によって仕事を辞められない場合とは、たとえば下記のようなケースです。
- 会社が人手不足
- 親が反対している
- 上司や幹部がやめさせてくれない
- 既婚で家族を説得できない
それぞれの状況に合わせた対処法について触れておきますね。
会社が人手不足で辞めたくても辞められない
「会社が人手不足だから辞められない」と悩んでいる方は非常に多いです。
このように悩んでいる方の多くは責任感も強く、「誰かに迷惑をかけてはいけない」と考えていらっしゃるかと思います。
ただ、このケースでは「責任を追うべき対象」を少し考えるべきでしょう。
あなたが会社を辞めた後、組織の責任を取るのはあなたの仕事でしょうか?
答えは「NO」で、責任を取るのは組織に残った人です。
あなたが責任を負うべきはまずご自身の人生であり、そこを満たしたうえで他の責任を負うべきです。
したがって「会社の人手不足」は会社が考えるべきなので、あなたは「自分の人生をどうしたいか」を全力で考えましょう。
責任を取るべき対象についてしっかり整理すれば、本来悩むべきご自身の未来もゆっくり考えられるようになりますよ。
ちなみに、「人手不足だから辞めてはいけない」というような規定なんてありません。
正社員は「期間の定めのない契約」がほとんどなので、下記の法律が参考になるかと思います。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
(引用:民法第六百二十七条 期間の定めのない雇用の解約の申入れより)
期間社員など期間に定めのある雇用契約の場合は少し扱いが異なるので、下記の法律を参考にしてください。
当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。
(引用:民法第六百二十八条 雇用の更新の推定等)
簡単にまとめると下記のような取り扱いになります。
注意点
- 雇用期間に定めがない(正社員など)=会社の状況に関係なく、退職を申し出た日から2週間経てば雇用契約を終了できる
- 雇用期間に定めがある(期間社員など)=やむを得ない理由がある場合は、直ちに契約を解除することができる。ただしその理由が一方の過失なら相手側に対する損害賠償責任を負う
このように雇用期間に定めのない方は、会社の状況に関係なくいつでも退職することができますよ。
ご心配な方は一度ご自身の雇用契約書を確認してみてください。
もしご自身のケースで法的にどのような取り扱いになるのかが気になる方は、労働基準監督署もしくは弁護士等に相談してみましょう。
親が反対していて辞めたいけど辞められない
親が反対していて仕事を辞められない方も実は非常に多いです。
実は私も経験があります。特に実家にお住まいの方は非常に悩ましい問題ですよね。
しかしながら、まず考えるべきなのは「ご自身がどうしたいか」です。
なぜならあなたは親の人生を生きているわけではないからです。親がたとえ喜んでいてもあなたが不幸なら、その仕事は辞めるべきですよ。
働くということはすなわち、社会人として1人前になるということでもあります。
ご自身のことだからこそ、後悔ないよう思い切って自分で決めましょう。
もし実家にお住まいで辞めにくいのであれば、この機会に1人暮らしを検討するのもアリですね。
親が反対ばかりの家庭で育った人は、必然的に親の顔色ばかりを伺ってしまいがちです。
親の言うことを聞けば親は幸せかもしれませんが、あなたが望む幸せは一生手に入りません。
親にとって最高の幸せは、子どもが幸せになってくれることです。
ご自身でしっかり決めて、責任を持って幸せになりましょう。
親に伝える際は、「本気で考えた結果だ」と毅然とした態度を取ることが重要ですよ。
辞めたい気持ちがあっても上司や幹部が辞めさせてくれない
会社の上司や幹部が「そんなこと言っても辞めさせるつもりはない」と発言してくるようなケースでも、法律に則って退職することができます。
日本では「職業選択の自由」が憲法によって定められています。
○ 日本国憲法(昭和21年憲法)第22条第1項においては、「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択
の自由を有する。」と規定されており、これは、職業選択の自由を保障しているものである。
○ この「職業選択の自由」は、自己の従事する職業を決定する自由を意味しており、これには、自己の選択した職業を遂行
する自由、すなわち「営業の自由」も含まれるものと考えられている。
つまり、どんな人でも職業選択の自由は守られているということです。
したがって会社の上司や幹部がいくら「辞めさせないぞ!」と発言しようと、あなたは自由に職業を選択することができます。
このケースでも民法の規定が参考になると思うので、先述した「会社が人手不足」の見出しを読んでみてくださいね。
辞めたいけど既婚で配偶者や家族を説得できない
男性女性を問わず、既婚者の方は少し対処が大変ですよね。
「旦那(嫁)が転職に反対している」という声も非常に多いのです。
このケースに関しては一概にどんな対処が正解というものはなく、じっくり話し合うしかありません。
ただ1つ考えていただきたい注意点があります。それは「働いている本人が幸せかどうか」です。
家族を守るのももちろん大切です。ただその一方であなたが自分の幸せを追い求めるのも同じように重要なことなのです。
反対している配偶者や家族を説得するのであれば、論より証拠を上手く使いましょう。
なぜなら考え方が異なる以上、感情論で話し合えば平行線にしかならないからです。
まずは、いまのお仕事を続けながら次の仕事の内定を確保するのが良いかと思います。
「もう別の会社から話はもらっている」と伝えれば、配偶者の不安も取り除きやすくなりますよ。
勤務先や会社に仕事を辞めたい理由を伝えづらい
仕事を辞めたいけど辞められない原因の1つに、「理由を伝えづらい」という要因もあるでしょう。
もちろん、仕事を辞める際に理由を伝えるのは必要なことです。
しっかりとご自身で考えて、毅然とした態度で伝えてください。
ただ、そうは言っても不安もあるかと思います。
そういうときは「辞めるべき理由」を紙に書き出してみましょう。
紙に書き出すことでご自身の気持ちを冷静に整理することができますよ。
ちなみに私は5回の転職経験がありますが、仕事を辞めたいと伝えたことで叱責されたことはありません。
大体のケースではみんなやたら優しくなります。
なぜなら会社を辞められてしまっては今までの教育コストが水の泡だからです。
どんなに厳しい上司だろうと経営幹部だろうと、仕事を辞めた後はただの他人ですからね。
なので過度に恐れる必要は1ミリもありません。
ご自身の中でしっかり考えを固めてから伝えるようにしましょう。
仕事を辞めたいけど逃げたくない
仕事を辞めたくないと考えている方の中には、「逃げたくない」という気持ちになってしまう人もいます。
特に「仕事を辞める=逃げ」というような風潮が一部の人たちの中ではあるようです。
結論からいうと、仕事を辞めるのは逃げでも根性なしでもありません。
「逃げるのか?」
転職者が言われがちな言葉。だけど前提がすげー間違ってるんよね。「転職=逃げ」
ではなく
「転職=人生を変えるための手段」
なんだよ。つまり人生全体で見れば圧倒的に攻め。変化してでも人生を変えたいと決断した人に「逃げるのか」と発言するのマジで謎。前提が違うだけ。
— とっとこランサー@伝える人 (@Tottokolancer) May 9, 2020
上記のツイートでも言及しましたが、仕事を辞めるのは「人生をより良くするため」です。
つまりあなたにとっては逃げなんかではなく、むしろ「攻め」なのです。
人間は変化を嫌う動物ですが、環境を変えてまで人生を変えたいと感じているはずです。
あなたの人生全体で見れば、非常に重要な攻めですよ。
「逃げ」という意味不明な風潮に振り回されるのではなく、ご自身が人生をどう生きたいのかを考えてみてくださいね。
仕事を辞めたいけど今後結婚を考えている
「今後結婚する予定がある」もしくは「近い将来結婚したい」というような状況にある方は、仕事を辞めるのに勇気が必要ですよね。
しかし、結婚したとしてもあなたの人生はあなたのものです。
だからご自身が幸せになれないような仕事であれば、辞めて次の仕事に転職するのも1つの選択肢だと思います。
特に結婚前であればまだ間に合うでしょう。
結婚してから転職するのと結婚前に転職するのでは、負うべき責任もリスクも段違いですよ。
結婚前で仕事を辞めたいと感じているのであれば、なおさら今のうちにご自身の希望に向き合っておくほうが良いですよ。
新卒入社または転職したばかりで辞めたいけど辞められない
新卒入社から半年や1年などの方も悩ましいですよね。もちろん転職したばかりの方も同様に悩ましいと思います。
特に「3年続けないと次の仕事を見つけるときに不利になる」というのは厄介な事実で、多くの方が仕事を辞められない1つの要因になっています。
ただここで注意すべきなのは、「不利になる=仕事を見つけられないわけではない」ということです。
短期間で仕事を辞めたいと感じているということはすなわち、会社や仕事内容に何らかの問題があるはずです。
次の仕事の面接で短期離職の理由をしっかりと伝えられれば、不利を挽回することもできますよ。
その証拠に私は3年以内の転職も何度か経験していますが、次の仕事を見つけられています。
理由なき短期離職は問題かもしれませんが、ご自身が慎重に検討した結果であれば、面接での不利も挽回できるでしょう。
逆に「辞めたいけど3年は続けないと」と思い過ぎてダラダラと時間が経過してしまい、大切な時間を無駄するのは本末転倒です。
新卒入社すぐでも転職したばかりでも、ご自身の人生にとってどのような選択が幸せに繋がるのか、慎重に考えてみてくださいね。
仕事を辞めたいけどなにもやる気が起きない
なにもやる気が起きなくて仕事を辞めたいと感じる場合もありますよね。
個人的な見解では、ハードに働いている人ほどこの状態に陥りやすいと思います。
なにもやる気がなくて辞めたいのであれば、辞めるかどうかは置いておいてまずは休息を取るのが重要ですよ。
なぜなら心や身体が疲れ切ってしまっている可能性が高いからです。
疲れ切っている状態では正常な判断ができないので、まずは考えるのは辞めて休息を取りましょう。有給を使って温泉にでも行くのが良いですね。
人間疲れ切るとうつっぽくなります。
「うつっぽくてなにもやる気が出ない」という状態であれば、無理に仕事のことを考えるのは避けて、休息を優先してみてください。
それだけで前向きな決断をできるようになる可能性がありますよ。
休息後にまだ仕事を辞めたいと感じるのであれば、そのときに辞めるべきかどうかをじっくり考えれば良いですよ。
仕事を辞めたくても会社の上司から引き止められている
仕事を辞めたいときによくあるのが「引き留め」です。
引き留めとは、退職の意思を持つ人間に対し、考えなおすよう説得することです。
引き留められるとより一層辞めにくくなるので、悩んでいる方も多いでしょう。
しかし先述したように、あなたには職業選択の自由があります。
もしご自身の意思が決まっているのであれば、キッパリとその意思を伝えましょう。
毅然とした態度で対応すれば、相手も無理に引き留められなくなりますよ。
仕事を辞めるかどうかはあなたの自由です。
ご自身の人生にプラスになるような選択を慎重に検討してみてくださいね。
うつっぽく体調不良が続いているので仕事を辞めたい
うつっぽくて体調不良が続いている場合も、当然ながら仕事を辞めたいと感じますよね。
このようなケースでは無理に仕事を続けるよりも、一旦休憩時間を取って心を休めてあげるのが重要です。
一旦仕事を辞めるかどうかは置いておいて、メンタルクリニックへ診断してもらいにいきましょう。
万が一うつと診断されれば、労災認定を得られる可能性があります。
労災と認められれば、休業補償を得ながら心を休ませられますよ。
うつの労災認定の詳細は厚生労働省の「精神障害の労災認定」を確認してみてくださいね。
仕事を辞めたいけど貯金がない
貯金がない状態で仕事を辞めたいと感じている場合、すぐに辞めるのは難しいですよね。
自己都合退職の場合、失業保険を受け取れるのは退職から3ヶ月後です。それまでは自己資金でやりくりしなければなりません。
したがって少ししんどいかもしれませんが、最低でも3ヶ月分の生活費を頑張って確保しましょう。
3ヶ月分の生活費さえあれば、少し心が軽くなるはずです。
貯金を確保するうえで重要なのは、「支出をひと目で把握できるように管理すること」です。
職場の飲み会や会社の付き合いも、仕事を辞めたいなら極力減らして浮いたお金を貯金に回しましょう。
無駄遣いすればするほど辞められなくなるので、少し歯を食いしばってでも貯金を増やすことが重要ですよ。
「自分の人生にとってどうか」を最優先に考える
ここまで様々な状況を踏まえて仕事を辞めたいときの対処法をご説明してきましたが、あなたがやるべきことはシンプルです。
それは「自分の人生にとってどうか」を最優先に考えることです。
会社の都合や上司の心証はその後に考えれば問題ありません。
自分の人生にとって退職を決断すべきかどうかを中心に考えれば、驚くほど考えも整理しやすくなりますよ。
あなたの人生はあなただけのものです。後悔のないよう決断してくださいね。
仕事を辞めたいときに相談すべきなのは誰?相談する際のポイントと注意点
仕事を辞めたいときに悩ましいのが、「誰に相談すればいいの?」という点です。
結論からいうと、おすすめは「転職エージェント」です。
なぜなら転職エージェントは転職のプロフェッショナルであり、様々な状況の方を常にサポートしている経験があるからです。
仕事を辞めるべきかどうかは、人生にとっても重要な決断です。つまり相談先を間違えると思わぬ事態にハマるリスクもあるわけです。
だからこそプロフェッショナルの力を上手く活用するほうが、納得のいく決断をしやすくなりますよ。
ここでは、仕事を辞めたいときに相談する先を間違えるリスクと各相談先一覧、それぞれのメリットデメリットについてお話していきます。
相談先を間違えると思わぬ事態に陥る可能性大
仕事を辞めたいと感じ始めて誰かに相談するときに最も注意しなければならないのは、「相談先を間違えること」です。
特にありがちなのは「親」ですね。
もちろん親に相談すること自体が間違いというわけではありません。
しかし少なくとも、あなたと親の間には10年以上の年齢差があるはずです。
つまり親の時代とあなたの年代では、前提が大きく異なるのです。
転職を悩む時、注意すべきことが1つだけある。
それは
「転職経験のない人からのアドバイス」
だよ。理由は簡単、経験のない人ほどリスクしか思い浮かばず「辞めとけ」と言ってしまうから。
ありがちなのは親に相談するケース。
親世代と今では転職市場が180度変わってるからほぼ当てにならない。
— とっとこランサー@伝える人 (@Tottokolancer) October 15, 2019
こちらのツイートで触れたように、親の年代とあなたの世代の転職市場では、状況が大きく異なります。
親世代の多くは終身雇用を前提に市場が動いていたはずで、現代にはそのような前提はありません。
つまりどれほど親身なアドバイスでも、的外れになってしまう可能性が非常に高いのです。
万が一的外れなアドバイスをもとに決断してしまった場合、思わぬ事態に繋がることも考えられます。
このように仕事を辞めるかどうかという相談においては、しっかりと相談先を選ぶことが重要ですよ。
仕事を辞めたいときの相談先一覧とメリットデメリット
まずは、仕事を辞めたいと感じたときの相談先とそれぞれのメリットデメリットを一覧にまとめてみました。
メリット | デメリット | |
親 | いつでもきがねなく相談しやすい | 年代差で前提が異なる可能性が高い |
上司 | 職場特有の悩みを理解してもらいやすい | 引き留められる可能性が高い |
友人 | 同じ年代なので気軽に相談しやすい | もらえる意見に偏りがある |
ハローワーク | 無料で公的なアドバイスをしてもらえる | 魅力的な求人が少ない |
転職エージェント | 幅広い業界で実践的なプロのアドバイスをもらえる | 場合によっては電話がたくさんかかってくる |
それぞれメリットデメリットが大きく異なるので、もう少し深堀りして触れていきますね。
仕事を辞めたいときの相談先1 親
仕事を辞めたいときに最も相談しやすいのは、やはり最大の理解者である親でしょう。
ただし先述したように、親に相談する際は年齢差による「前提の違い」に注意が必要です。
例えば親世代であれば終身雇用前提で採用制度が運用されていたため、「とにかく大企業に入社すれば安泰だ」という考え方が世の中のスタンダードでした。
しかし今の時代はどうでしょうか?
2006年~2015年の間に創業した会社の数は約18万社です。そのうちこの10年間で倒産した会社はなんと約11万社。
(※帝国データバンクデータベースより)
つまり創業した企業の約6割が倒産するのが今の時代なのです。
親世代の前提と今の時代では、これほど大きな違いが存在しています。
前提が違えば取るべき行動も異なります。
親に相談する際は相談しやすいというメリットがある反面、時代に合っていないアドバイスを受けてしまう可能性もあるので、注意してくださいね。
仕事を辞めたいときの相談先2 上司
仕事を辞めるかどうかを相談する際、やはり職場の上司を頼る方も多いです。
当然同じ組織で働く上司であれば状況の把握もズレがないですし、会社特有の問題点についても理解してもらいやすいです。
ただしその反面、「あいつ仕事辞めるんだって」というような情報が社内で広がる恐れもありますし、なにより引き留めにあう可能性も非常に高いです。
個人的には、辞める決断ができていないタイミングで社内の人に相談するのは避けておいたほうが良いと思います。
なぜなら引き留めにあって判断が鈍る可能性があるからです。
よほど意志の強い方じゃなければ、「お世話になった上司だから引き留めを無下には断れない」と考えてしまうでしょう。
しかしながら、仕事を辞めたいとあなたが考えるようになった要因はほぼ何も解決していません。
つまり半年後~1年後などに「あのときに辞めておけばよかった」と後悔してしまう可能性があるということです。
上司に相談する際は、「上司はあくまで会社寄りの意見が普通」という点を理解しておくことが重要ですよ。
仕事を辞めたいときの相談先3 友人
親しい存在である友人に相談する方も多いでしょう。
友人は相談しやすいという大きなメリットがあるものの、やはり多くの経験をもとにしたアドバイスではないため、偏った意見になる場合が多いです。
したがって仕事を辞めるかどうかを友人に相談する際は、下記の条件を満たした人を選出すると良いでしょう。
POINT
- 複数回の転職経験がある
- 客観的な意見を持っている
- 厳しい意見でもストレートに言ってくれる
このような友人であれば、あなたにとって最適なアドバイスをきっとしてくれるはずですよ。
仕事を辞めたいときの相談先4 ハローワーク
ハローワークとは、「公共職業安定所」という公的機関です。
実際の求人紹介から失業給付等の手続きまで、雇用に関する様々な業務を取り扱っています。
したがって、公的機関だからこその「真っ当な意見」をもらいやすいです。
その反面やはり民間の転職サービスや友人、親よりもどうしても熱量の低い回答になりがちです。
加えて企業が無料で求人を出せることから、掲載されている求人の年収も比較的低めの印象です。
もし転職を視野に入れて検討しているのであれば、先に転職エージェントに相談するほうがおすすめですよ。
仕事を辞めたいときの相談先5 転職エージェント
相談先として私が最も推奨したいのが、「転職エージェント」です。
転職エージェントとは、転職サイトよりもユーザーのサポートを手厚くしたようなサービスです。
わかりやすくいえば転職のコンシェルジュ、という感じでしょうか。
転職エージェントは企業との年収交渉から面接の申し込み、履歴書の添削など、あらゆる面であなたをサポートしてくれます。
特に重要なポイントは、やはり「無料で登録するだけであなたに適した求人を見つけてきてくれる」という点でしょう。
転職エージェントは職業紹介のプロフェッショナルですから、当然ながらたくさんの悩める転職者を相手にしています。
つまり実績も相談の質も、他の相談先より突出しているといえますね。
ただデメリットとして、転職エージェントは転職を前提にしたサービスです。
つまり無料登録した瞬間から求人紹介の対象になり、エージェントから電話がかかってくる可能性があります。
したがって「仕事は辞めたいけど、自分の心はまだ全然決まっていない」というような状況では少し利用しにくいかもしれません。
もちろん在職中の転職活動にも転職エージェントは利用できるものの、「転職を前提にしたサービス」という点は頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
おすすめの転職エージェントについては記事の後半で後述するので、「使える転職サービスは全て使うほうが有利」の部分も見ておいてくださいね。
辞めたいと相談する場合は「それっぽい意見」に要注意
仕事を辞めたいと相談する際は、「それっぽい意見」に注意してください。
例えば下記のようなものです。
- 石の上にも三年
- 転職すると次の仕事で不利になる
- 迷惑をかけるぞ
- 逃げるのか
これらの意見は、転職者の誰もが通る道です。
それぞれしっかり反論として補足しておきますね。
POINT
- 石の上にも三年=3年もの時間を辞める仕事に費やすほうがリスク
- 転職すると不利になる=短期離職を何度も繰り返さなければ問題ない
- 迷惑をかけるぞ=会社視点のみで発言するとこうなる。誰にも迷惑をかけないなんて不可能。ご自身の人生を第1優先で考えるのが大事
- 逃げるのか=転職は人生を変える1つの手段。つまり人生全体から見れば圧倒的に攻め
特に昭和や平成の常識が言葉になって残っているだけのケースも多いので、言われても動揺しないようにしましょうね。
仕事を辞める理由を伝えるのは電話?嘘の理由はあり?
仕事を辞めると決めたら、退職の意思を勤務先の管理監督者に伝える必要があります。
ここでよく出てくる悩みが下記のようなものです。
- 退職の意思を伝えるのは電話で大丈夫か
- 退職理由は嘘でも問題ないか
それぞれの要点を簡単にご説明しておきますね。
基本は電話ではなく対面で仕事を辞めたい意志を伝える
退職の意思を伝える手段ですが、基本は「対面」です。
多少なりともお世話になった職場ではあるはずなので、言いづらくてもできるかぎり対面で伝えるようにしましょう。
もちろん電話で伝えることも可能であるものの、退職後の書類のやり取りで困る可能性があります。
「立つ鳥跡を濁さず」ということわざもあるように、退職の際はできるかぎり対面で伝えて穏便に済ませるほうが、トラブルにも繋がりにくいですよ。
少し気まずいかもしれませんが、仕事を辞める意思は対面で伝えるようにしましょう。
仕事を辞める際に嘘の理由は避けなければならない
中には「退職の理由を伝えたくないから嘘の理由でも問題ない?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言えばNOです。
もちろんプライベートに関わることや込み入った事情を全て事細かに伝える必要はありません。
嘘をつかず、事実をありのままに淡々と伝えるのがベストです。
嘘をつくと失業保険を受け取る際に必要になる「離職票」の会社記載欄とご自身の主張に錯誤が生じ、最悪の場合失業給付をスムーズに受けられない可能性があります。
仕事を辞める旨を伝える機会はさほど多くないので、頑張って誠実に伝えましょうね。
仕事の辞め方と手順
仕事を辞める方法はシンプルです。
管理監督者の権限を持つ上司に「○月○日に退職します」と伝えるだけです。
ただ、現実はそれほど単純ではありません。
正しい手順を守らずに辞める意思を伝えてしまうと、思わぬピンチに陥る可能性があります。
仕事の辞め方と手順を大まかにまとめると下記のとおりです。
- 退職の意思を固める
- 在職中に次の仕事を探す
- 内定が出たら勤務先に退職の意思を伝える
- 退職日の決定、退職願(届でも可)の提出
- 業務の引き継ぎ
- 会社から借用している物品を返却
- 退職後に必要な書類を受け取る
上記のような流れで仕事を辞めることになります。
退職の意思を伝えてから退職までの期間は会社によって異なります。期間に関しては社内ルールをまとめた「就業規則」に明記されているケースがほとんどなので、事前に確認しておくと良いですよ。
私の経験では、大体1ヶ月前が多いですね。
「退職を希望する際は退職日から1ヶ月以上前に直属上長に伝えること」というような形で記載されていますので、就業規則は要チェックです。
基本は次の仕事を見つけてから辞める
手順の部分でも記載していますが、仕事を辞める場合は「次の仕事を見つけてから」がセオリーです。
転職活動には大体3ヶ月程度要するケースが多いです。
したがって万が一次の仕事が見つかっていない状態で退職の意思を伝えてしまうと、収入を失った状態で職探しをしなければならなくなります。
このような状況では焦ってしまって、有意義な転職活動ができなくなりやすいです。
このような背景から、「仕事を辞めるなら次の仕事を見つけてから」という鉄則を守る必要があるのです。
使える転職サービスは全て活用する
次の仕事を探す場合、「使える転職サービスは全て使う」を意識しましょう。
例えば転職エージェントも複数社を活用するほうが良いです。
理由は簡単で、転職サービスは基本的に全て無料ですし、登録した分だけ有効な求人数も確保しやすくなるからです。
ただ転職サイトも転職エージェントも無数にあるので、利用するサービスを選ぶだけで一苦労なのも事実ですよね。
そこで転職歴5回の私が、使いやすく優秀なサービスを一覧にまとめておきました。
こちらの一覧の中からご自身に合いそうなサービスを2-3社程度選んで登録しておきましょう。
もちろん掲載しているサービスの利用料は全て無料となっていますよ。
登録作業も3分程度で終わるので、記事を読んだついでに登録しておくのがおすすめですよ。
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転職サービス名 | 特徴 | サービスの規模 | 対象地域 | 対象ユーザー |
リクルートエージェント |
登録者数も転職成功実績も業界トップ | 超大手 | 全国 | 全年齢 |
マイナビエージェント |
有名転職サービスの「マイナビ」が運営 | 大手 | 首都圏&関西圏が中心 | 20~30代 |
ハタラクティブ |
20代の転職と 社会人未経験者に特化 |
小規模 | 首都圏、関西圏、東海圏、福岡 | 20代&社会人未経験 (18-29歳) |
仕事を辞めるのに適した時期は「3月」と「9月」
仕事を辞めたいと考えたとき、悩みがちなのが「時期」です。
こちらは企業の採用活動が活発になる時期に合わせると、転職活動もスムーズに進めやすいです。
転職市場が活発化するのは3-4月と9-10月なので、この時期に間に合うように段取りするのがおすすめですよ。
有利な時期に腰を据えて転職活動するためにも、3月もしくは9月に転職時期を合わせるようにしましょう。
まとめ
「仕事を辞めたい」という悩みを持ったまま働き続けるのは非常に辛いですよね。
もちろん記事内でも触れたように、仕事を辞めるとなれば周囲から反対を受けるかもしれません。
それでも大事なのは「自分がどのように人生を変えたいか」です。
ご自身にとって後悔のない決断をしてくださいね!
陰ながら応援しています。