
転職活動に関して「悩み」を抱えている人はとても多いですよね。
悩みの種類も人それぞれで、
「今の状況で転職すべきなのかどうか…」
「自分の希望に合う会社がなかなか見つからない…」
「そもそも、何から始めればよいのかわからない…」
など、転職を進めていく上では様々な不安や疑問点が生まれてくるのが普通です。
そこで今回は「転職活動でよくある悩み」を挙げて、それぞれの解決方法について紹介していきます。
転職を始める前の段階で悩んでいる方、もしくはすでに転職に動き出していて活動中の悩みを抱えている方の両パターンについてみていきますので、参考にしてくださいね。
転職するかどうかを悩んでいる時のチェックリスト
もしも「転職するかどうか」で悩んでいる場合は、まずは今の自分が転職するべきなのかどうか、簡単なチェックリストをやってみましょう。
「転職したい」という気持ちが強いほど、以下で紹介するチェックリストに多くのチェックがつくはずです。
10項目の簡単なチェックリストですが、このように「自分の考えや気持ちを紙に書き出すこと」は思考を整理する上でとても役立ちますよ。
1分もかからずにできると思いますので、早速試してみてくださいね。
転職を悩んだときのチェックリスト
毎日の仕事にやりがいを感じられていない □
過去の自分と比べて、成長している実感がない □
仕事で達成したい目標がない □
誰でも簡単にできるような仕事ばかりやっている □
今の会社に将来性が感じられない □
転職したい業界や職種が明確に決まっている □
上司や同僚に尊敬できるような人がいない □
給料や休日などの待遇面に不満がある □
(要注意)職場で極度のストレスを受けている □
(要注意)ハラスメントや違法労働など、ブラック企業で働いている □
こちらのチェックリストを実際にやってみて、ご自身が何個の項目に当てはまるのかを確認してみましょう。
目安としては、「3つ以上チェックがついた人」は転職をした方が良い可能性が高いです。
より具体的に、「今すぐ転職するべき人」と「転職しないほうが良い人」のそれぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事で詳しく紹介していますので併せて確認してみてくださいね。
転職について考え始めるきっかけは人それぞれ。 「◯◯業界に転職してスキルを身に付けたい!」という明確な目標を持っている人もいれば、「他の人の転職話がきっかけで興味を持った」という人もいますよね。 しかし、自分の納得のいく …
ただし、「転職を考える前に要注意」と書かれた項目に一つでも当てはまる場合は気をつけましょう。
これらは放置しておくと体やメンタルを壊してしまう可能性もあるので、早めの対処をしなければ転職そのものが難しくなってしまうこともあるからです。
もしも極度のストレスを感じていたりブラック企業で働いているような場合は、すぐにでも転職に動き出してくださいね。
転職を決断した後にありがちな悩みを解消する方法
転職すべきかどうかのチェックリストの次は、「転職を決断した後にありがちな悩み」について触れていきますね。
なぜこの部分に触れるかというと、せっかく勇気を持って転職を決断したとしても、多くの人が似たようなポイントで悩みや不安を抱え、立ち止まってしまうことがよくあるからです。
転職を始める際にどんな悩みが出てくるのかを知っておくことで、決断後もスムーズに転職活動を進めていくことができますよ。
具体的にどんな悩みで立ち止まってしまう人が多いのか、あらかじめ確認しておきましょう。
<転職を決断した後にありがちな5つの悩み>
・転職に最適な時期、年齢に関する悩み
・初めての転職で何から始めればよいのかわからない
・働きながら転職するか、退職してから転職するか
・ちゃんと次の転職先が見つかるかどうか
・転職中の生活費が足りるかどうか
転職決断後の代表的な悩みにはこの5つが挙げられますが、それぞれ適切な解決法や対処法がありますので、それについても1つずつ説明していきますね。
それでは、それぞれの悩みを分けて確認していきましょう。
転職に最適な時期、年齢に関する悩み
「いつ頃に転職活動を始めるのがいいの?」「若いうちの転職と、もっと業務経験を積んだあとの転職はどっちがいいのかな…」こういった、転職の時期や年齢に関する悩みを抱えている人は多いですよね。
しかし、実は転職に最適な時期と年齢はある程度決まっています。
結論を言うと、時期は「3~4月」と「9~10月」、年齢は「20代の若い時」が転職には最適ですよ。
この理由については、以下の記事で詳しく解説しています。
こちらもぜひチェックしてくださいね。
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初めての転職で何から始めればよいのかわからない
転職自体が初めての人なら、「一体何から始めればよいのかわからない…」という悩みもありますよね。
転職活動の基本の流れや進め方をしっかり理解しておくことは、転職を成功させる上でとても大切なことですよ。
実際に「転職を始めてから新しい会社へ入社するまで」に必要な、転職の大まかな流れを確認しておきましょう。
<転職~入社までの大まかな流れ>
1.転職エージェント、転職サイト、ハローワーク等で求人探し
2.求人に応募
3.応募書類の作成・提出
4.書類選考
5.面接試験(会社によっては筆記試験あり)
6.内定
7.条件確認、内定承諾
8.現職場に退職の意思を伝える
9.退職手続き、引き継ぎ
10.新しい会社へ入社
このように、転職活動でやることは「求人を探して、面接を受けて終了」というだけではありませんよ。
そして転職開始から入社までのそれぞれの段階ごとで、準備すべきことや気をつけなければいけないポイントが存在しています。
転職の具体的な進め方については、以下の記事で詳しく解説していますので併せてチェックしましょう。
転職に動き出す前に、「次に必要な準備が自分で考えられる」という状態ができれば余裕をもって転職を進めていけますよ。
転職に不安を感じてしまう大きな理由の一つが「転職活動の進め方がわからない」ということ。 実際に転職した人の話を聞いても、「親戚から紹介されて入社した」「面接はなくて、最初の顔合わせで内定が決まった」など様々なケースがあり …
働きながら転職するか、退職してから転職するか
転職を決断した際、「働きながら転職するか」それとも「退職してから転職するか」という点もよくありがちな悩みです。
これについては、基本的には働きながら転職を進めるのがおすすめです。
なぜなら、先に辞めてしまうと「お金」と「気持ち」の面で追い込まれてしまい、焦って転職先を決めてしまうことにつながるからです。
転職活動にかかる期間はそれぞれの状況によっても変わりますが、目安としては「3~6ヶ月」と考えておくと良いでしょう。
もちろん「なかなか希望の会社が見つからない…」という状況ならそれ以上に長くかかることもあり、腰を据えて根気強く続けていくことが転職では大切になります。
このように長期化する可能性もある転職活動を乗り切るためにも、今の会社に在職しながら転職活動ができれば安心ですよね。
ただし、以下に該当する人は例外として、転職活動の前に退職したほうがよいでしょう。
- ブラック企業で働いていて、体力・精神的に非常にきびしい状態の人
- 労働環境や人間関係が原因で、すでに体調やメンタルに異変が出始めている人
もしもこれらに該当するようであれば、転職先が決まっていなくても、なるべく早くに退職することをおすすめします。
上でも触れたように、体やメンタルを壊してしまうと転職そのものが難しくなってしまうこともありえるからです。
自分の置かれた状況をよく考えて、働きながらか、それとも退職してから転職するのかを判断していってくださいね。
ちゃんと次の転職先が見つかるかどうか
いざ転職を始めたとしても、ちゃんと次の転職先が見つかるのかは誰しもが不安に感じる部分です。
「自分に合う会社がもしも見つからなかったら…」「面接がもしも全然通らなかったら…」こういった悩みは転職活動にはつきものですよね。
この悩みを解決するには、「転職は自分一人で進めていかなければいけない」という思い込みを取り払うことが大切です。
たとえばハローワークや「転職エージェント」などを活用することで、費用もかからずに転職に関する丁寧にサポートを受けることができますよ。
そして今は幸いにも「売り手市場」です。
つまり人手不足で困っている企業が多く、企業側は採用活動にとても積極的な環境となっています。
このような状況を考えると、転職について正しい手順を理解し、プロのアドバイスを聞きながら着実に進めていくことができれば、納得のいく会社に入社できる可能性は決して低くないことがわかりますね。
転職中の生活費が足りるかどうか
転職活動中の生活費に関する不安を抱えている人も多いですよね。
とくに「退職してから転職を始める」という場合は収入が完全にストップしてしまいます。
したがってある程度の貯金をしておかなければ「生活費を稼ぐために、転職活動を一時中断」というケースも最悪考えられますよ。
こういった事態を避けるために、ざっくり「3〜4ヶ月分の生活費」をあらかじめ貯金しておくのがおすすめです。
もしも生活費を出すのも苦しい状況に陥ってしまえば、転職活動に集中することもできません。
このように、意外にも「貯金に余裕があるか」は転職を成功させる上で大事なポイントなのです。
生活費以外にも、面接時の交通費やスーツのクリーニング代など、転職活動には色々とお金がかかる場面が多いです。
貯金を短期間で準備するのは大変なので、先を見据えて少しずつお金を貯めていくようにしてくださいね。
それぞれの悩みを明確化して1つずつ解消することが重要
ここまで、「転職を決断した後にありがちな悩み」を5つ紹介してきました。
これらの悩みと向き合う上で大切なことは、まずは「それぞれの悩みを明確化する」こと。
そして全てをいっぺんに解決しようとするのではなく、「1つずつ解消していく」ことです。
たとえば、「初めての転職で何から始めればよいのかわからない」という悩みを持っている場合で考えてみましょう。
この状態では悩みがぼんやりとしすぎていて、解決方法もなかなか浮かびませんよね。
しかし、もっと掘り下げて考えていくと、「求人の探し方がわからない」「応募書類の作り方がわからない」というような具体的な悩みが見えてくるはずです。
悩みが具体的であるほどその対処方法も見つけやすくなりますよ。
そして「求人については転職エージェントで紹介してもらう」「応募書類については一般的に必要なものを調べてみる」といったように、明確化した悩みを1つずつ解決していける人が、転職を成功させる人の特徴です。
転職活動中にありがちな悩みを解決する方法
ここまで「転職を決断した後にありがちな悩み」についてご説明してきました。
転職に動き出す前までは上でお話ししたような悩みと向き合う必要がありますが、いざ転職活動に動き出した後ではまた別の悩みが生まれてくるでしょう。
具体的にどんな悩みが出てくるのか、「転職活動中にありがちな悩み」を3つ紹介しますね。
<転職活動中にありがちな3つの悩み>
・上手く会社を探す方法がわからない
・希望に合いそうな会社が見つからない
・面接が不安、自己PRが苦手
転職活動開始後は、おもに「求人探し」と「面接」に関する部分で悩んでいる人が多いです。
これらは転職活動を始める前の「漠然とした不安」とは違い、具体的な問題点が把握できているケースも多いのです。
したがって適切な解決手段を知るだけで、着実に次のステップに進んでいけるはずですよ。
それでは、それぞれの悩みに対する正しい解決方法を1つずつ確認していきましょう。
上手く会社を探す方法がわからない
実際に転職活動を始めるにしても、「会社をどうやって探せば良いのかがわからない…」という人もいますよね。
会社を探す際には、転職を希望する「業種」や「職種」から決めていくのが良いでしょう。
2つとも似たような言葉なので、まずはこの違いを明確にしておきましょう。
<業種と職種の違い>
・業種(業界)・・・会社が行う事業の種類のこと(例:製造業、工業、小売業、建設業など)
・職種・・・仕事の種類のこと(例:営業職、事務職、研究職、製造管理職など)
業種と職種にはこのような違いがあります。
たとえば「自動車メーカー(業種)の営業職(職種)で働きたい」など、業種と職種はセットで考える必要がありますよ。
この業種や職種の選び方については、すでにご自身で希望を持っている場合であれば、それに関連する求人を探していくのがベストです。
ただし、とくに希望がない人の場合は、「これまで働いてきた業種や職種経験が活かせるような仕事」を探していくと良いでしょう。
たとえば「不動産の営業から商社の営業に転職する」というケースであれば、営業経験が活かせることから志望動機も書きやすく、面接でも高評価につながりやすくなります。
このような「業種・職種の選び方」に加えて、「どの媒体を使って求人を探すか?」という部分も重要ですよ。
求人を探す手段としては、おもに「転職エージェント」「転職サイト」「ハローワーク」の3つがよく活用されています。
それぞれ求人の質や量に違いがありますが、転職初心者には「転職エージェント」か「ハローワーク」がおすすめです。
「転職サイト」の場合は自分一人で求人を探す必要がありますが、この2つなら求人探しのアドバイスを受けながら、担当者と一緒に求人を見つけていくことができますよ。
以上のように、上手く会社を探す方法がわからないという方は、まずは希望する業種や職種を考えましょう。
その次に転職エージェントやハローワークを活用し、担当者と相談しながら希望の求人を見つけていってくださいね。
希望に合いそうな会社が見つからない
上で紹介した転職エージェントやハローワークを活用しても、自分の希望に合う会社が見つからないケースもあります。
その場合は、求人を探す間口を広げてみましょう。
転職エージェントに複数登録して、それぞれのエージェント会社で求人を紹介してもらうことも全く問題ありません。
併せて転職サイトも複数活用することで、今まで出てこなかった求人を新しく見つけることができますよ。
このように間口を広げることも大切ですが、求人を探す軸となる「自分の希望条件」についても一度見直してみましょう。
よくある失敗例が「給料も高くて、休みも多くて、やりがいもあって、家から近い会社」というように、自分の希望条件を全て満たしてくれるような会社を探してしまうこと。
このような探し方では希望の求人を見つけることは難しく、転職をあきらめてしまう原因にもつながってしまいます。
希望条件を考える上で大切なことは「優先順位を明確にする」ことです。
「残業が少ないことが第一」なのか、もしくは「給料面を重視している」など、自分自身の価値観に合った優先順位をつけることが希望の会社を見つけるコツですよ。
面接が不安、自己PRが苦手
転職活動では「面接」は避けては通れません。
しかし、面接に大きな不安を持っていたり、自己PRがとにかく苦手な人も多いですよね。
この解決策は「練習」と「場数を踏む」ことしかありませんよ。
スポーツで置き換えて考えてみても、ろくに練習もせずいきなり試合に出ても良い結果は残せませんよね。
それと全く同じで、しっかり面接練習をこなさなければ、面接本番で実力を出し切ることはできないと考えましょう。
なので、求人を探す際に使うことになる転職エージェントやハローワークで、面接対策も一緒にやってもらいましょう。
面接中の振る舞い方などの基本的なマナーから、志望動機や自己PRの答え方などの細かい部分まで丁寧にサポートしてくれるはずです。
面接中、とくに気をつけなければいけない点が「退職理由」の答え方です。
転職の面接ではほぼ確実に聞かれる質問ですが、答え方次第では自分の印象を大きくマイナスにしてしまうこともあり、回答内容を事前によく考えておかなければいけませんよ。
これについても、自分の答え方が問題ないかを転職エージェントやハローワークで確認してもらってくださいね。
退職理由に限らず、「第3者の客観的な意見」を取り入れることは転職を成功させる上で大切なポイントですよ。
転職に関する悩みは「転職エージェント」に相談するのがベター
ここまでの説明の中でも、何度か「転職エージェント」について触れてきました。
転職エージェントは求人紹介だけでなく、面接対策や応募書類の作成、内定後の給与交渉まで徹底的にサポートしてくれる転職初心者にとってありがたいサービスです。
転職エージェントなら一人ひとりに担当者がつき、初回の面談以降は、仕事で会う時間がとれないときでもメールで質問することもできますよ。
何かあればすぐに相談できる体制が整っていて、悩みの多い転職活動では大きな支えになってくれる存在です。
しかし、「転職エージェントがおすすめ」と言われても、世の中にはたくさんのエージェント会社があるので、どれを選んだら良いのか分からない人もいるでしょう。
そこで、ここでは3つに絞っておすすめの転職エージェントを紹介していきますね。
リクルートエージェント
・地域・・・北海道〜九州まで、全国16拠点
・特徴・・・業界最大手の転職エージェント。登録者数・転職決定者数も業界随一で、各種転職支援についても大手ならではの安定感がある。
マイナビエージェント
・地域・・・北海道〜九州まで、全国の大都市圏に7拠点
・特徴・・・新卒向けの大手求人サイト「マイナビ」が運営する転職エージェント。各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍していて、自分の希望業界にマッチした情報が集まりやすい。
マイナビジョブ20’s
・地域・・・東京・名古屋・大阪の3拠点
・特徴・・・「マイナビ」が運営する、20代専門の転職エージェント。全ての求人が20代対象で、担当するアドバイザーも20代・第二新卒の転職市場を熟知している。
上記3つは数ある転職エージェントの中でも利用者が多く、転職初心者でも安心して活用することができますよ。
それぞれ地域や特徴に違いがありますので、ご自身の状況に適したものや、興味を持ったエージェント会社からまずは登録してみてくださいね。
まとめ
本記事のポイントのまとめです。
- 転職に悩んだ時にみるべき簡単なチェックリストを用意しました。実際にやってみて、転職すべきかどうかの判断材料にしてください。
- 転職を決断した後によくある悩みは5つです。「転職に最適な時期・年齢」「何から始めればよいのか」「転職は在職中か、退職後か」「次の転職先が見つかるか」「転職中の生活費」
- 転職活動中によくある悩みは3つです。「会社を探す方法がわからない」「希望に合う会社が見つからない」「面接が不安、自己PRが苦手」
- 転職に関する悩みは転職エージェントに相談しましょう。おすすめは「クルートエージェント」「マイナビエージェント」「マイナビジョブ20’s」の3つです。
今回は転職活動でよくある悩みを紹介し、それぞれの解決方法について説明してきました。
転職に動き出す前の段階でも、もしくは実際に動き出した後でも、転職活動中は次々と新しい不安や疑問点が出てくるものです。
そういった悩みを誰かに打ち明けるだけでも、考えが整理されたり解決策が浮かんでくることもありますよ。
一人で考え込まず、ハローワークや転職エージェントをぜひ活用していってくださいね。