
「仕事を変えるなら失敗することなく一発で転職成功したい」
これが転職を希望する人の本音ではないでしょうか?
筆者も5回の転職を経験してきましたが、中には胸を張って「転職成功!」と言えるような体験談があります。
ただその反面、誰にも言いにくいような転職失敗も多々経験してきました。
このような経験から学んだのが「転職成功する場合と転職失敗する場合の共通点」です。この共通点を知ってから、転職の面接通過率がグッと上がりました。
実は、転職成功する場合にも失敗する場合にも共通点があるのです。
つまりそれぞれの共通点さえ理解しておけば、無駄に傷付くことなく、スムーズに転職成功することができるわけですね。
そこで当記事では、筆者の実際の体験談をもとに下記のポイントを中心にお話していきます。
- 転職成功の実際の体験談
- 転職失敗の実際の体験談
- 転職成功する場合と失敗する場合の共通点
- 未経験でも転職面接に通過するための秘訣とポイント
- 転職成功したい人におすすめの転職エージェント3選
記事内で触れる注意点さえ抑えておけば、新卒~20代、30代の転職はもっと有利になる可能性があります。
また40代以降の転職であれば、手痛い失敗を回避することができますよ。
実際の体験談をもとに解説していくので、ご自身の転職活動に上手く活用なさってくださいね。
筆者の転職体験談の実例を紹介
最初に、筆者の転職体験談の実例をご紹介しておきます。筆者は男性なのですが、おそらく女性の方でも共感できる点がいくつもあると思います。
ただ転職成功の体験談だけを語るのもアンバランスなので、失敗談にも軽く触れておきますね。
いずれもこれから転職される方にとっては糧になる内容だと思いますので、両方読んでみてください。
転職成功の実際の体験談
転職成功の体験談としてお話したいのは、新卒入社から5社目の「大手ホワイト企業への転職」です。
詳細な転職条件は下記のとおりです。
- 転職時期:20代中盤
- 転職先の業界:経験なしだが応用可能な経験はあり
- 転職に使った媒体:転職エージェント
- 勤続年数:3年半
- 業種:エンジニア
- 給与:月額手取り25万円~35万円
- 年収:約400万円
- 休日:週休2日制(土日祝)
- 長期休暇:GW、お正月でそれぞれ10日程度
- 残業:15分単位で計上
このケースの転職では、前職よりも手取り月収が5~10万円程度増加しました。
さらに休日数もおおよそ倍に。
職場環境も良く、人間関係に疲弊することもありませんでした。
先輩社員は年配の方が多かったので、些細なミスや勤務態度で厳しく叱責されることもなく、非常に働きやすい職場でした。
そして20代30代の同僚が多く、毎年新卒採用を行う大手企業でしたね。
筆者としては年収が上がったのに休日数も増加し、さらには職場の人間関係も非常に良好だったため、まさに「転職成功!」と言いたくなるレベルでしたね。
その後フリーランスとして独立するために退職しましたが、それが無ければずっと働きたい企業だったといえます。
転職失敗の実際の体験談
転職成功の体験談の次は、手痛い転職失敗の体験談をご紹介しますね。転職失敗したときの雇用条件は、下記のとおりです。
- 転職時期:20代前半
- 転職先の業界:経験なし
- 転職に使った媒体:大手転職サイト
- 勤続年数:1ヶ月
- 業種:営業
- 給与:求人上では最低20万円保証(20万円を超えると完全歩合)
- 年収:求人上では400万円~
- 休日:求人上では週休2日制(土日)
- 長期休暇:求人上ではGW、お正月でそれぞれ取得可
- 残業:求人上では支払いあり
上記をご覧いただくとわかるのですが、「求人上では」という言葉が至るところにありますよね。
これは、求人上と実際の雇用条件に大幅な剥離があったためです。つまり正真正銘のブラック企業でした。
これではたとえ転職面接に通過できたとしても、やはり転職失敗だと言わざるを得ません。
実際の雇用条件は、下記のように悲惨なものでした。
- 給与:契約本数が20本/月に満たないと支給なし
- 休日:週休1日
- 残業代:支給なし
- 社会保険:試用期間はなし
- 試用期間:最低契約本数20本以上を3ヶ月継続が必須。それに満たない場合は強制解雇
- 長期休暇:なし
まさに「転職失敗」といえるようなケースです。
入社してから1週間後に「最低契約本数を満たさないと給料なし」という明らかな労働基準法違反を宣告されたため、1ヶ月で退職しました。
個人的には「よく1ヶ月も頑張ったよね」と言いたいぐらい、ハードな労働条件でした。
このケースで注意すべきは、「転職に使ったのが大手転職サイトだった」という点。
つまり大手転職サイトだからといって、求人内容が全て信頼できるわけではないということです。
その他、具体的な転職失敗の経験談はこちらの記事に生々しく書いているので、よろしければ読んでみてください。
20代に転職失敗した筆者の本当の経験談を生々しく書いています。超絶ブラック企業での消耗や経営者との闘争などの経験から、20代転職で失敗を避けるための注意点も徹底解説
【実例から学ぶ】転職成功する場合と失敗する場合の共通点
ここまで転職成功の体験談と転職失敗の体験談に触れてきましたが、パッと見ただけではそれぞれ全く相関性が無いように見えますよね。
しかし冒頭でも触れたように、転職成功するパターンと失敗するパターンにはそれぞれ共通点があります。
数々の失敗経験から得た共通点をそれぞれに分けてご説明していきますね。
転職成功する場合の共通点
転職成功する場合の共通点は、下記に挙げる条件にいくつも該当しているケースです。
- 入社希望理由が明確
- 同業界からの転職
- 転職時の年齢が20代
- 新卒または第二新卒で2社目
- 面接前綿密なリサーチを行ってる
- 面接時の食いつきが良い
- 応用可能な経験を持っている
- 転職会議の企業評価が良い
転職成功しやすい条件を簡単にいうと「必然性のある転職」に該当するケースですね。
転職理由に必然性があれば、面接を通過できる確率が格段に高くなります。例えば同業界で経験が既にあって、キャリアアップとして転職した場合などですね。看護師さんがより大きい大学病院などへ移るのも、キャリアップ転職といえるでしょう。
キャリアップ転職の場合、年収増加の可能性もあります。
加えて転職年齢が若い場合に関しても企業側の期待値が高いので、未経験でも面接に通過できる確率は高いですよ。
また、年齢面や業界面で条件を満たしていない場合でも、面接通過率が高くなるポイントがあります。
それは「応用可能な経験がある」という点。
筆者の場合、新卒入社した会社と記事内の転職成功事例に挙げた会社では、扱っている商品が全く異なる業界でした。
つまり未経験転職だったということです。
しかしながら面接前に企業の公式HPや決算書等で情報収集した際に、「ん?この業務ならこれまで培った技術を応用できるのでは?」と気付きました。
そして面接当日。
「私は御社が活動されている業界は未経験ですが、〇〇の技術を持っています。〇〇の技術は御社の△△領域でも~のような場面で応用可能なものです。私の〇〇の技術を御社の△△の分野でもお役立ていただけると思い、本日の面接を希望いたしました」
このように伝えたのです。結果、転職成功となりました。
今回の事例のように同業界の経験が無かったとしても、綿密なリサーチで応用可能な経験が見つかることも多々あります。
また綿密なリサーチを行うことで、入社後のブラック企業発覚も回避しやすくなります。
今後転職を希望されている方は、上記の条件でご自身が該当しているポイントがいくつあるか、確認してみると良いですよ。
転職失敗する場合の共通点
逆に転職失敗する場合の共通点は、下記に挙げる条件にいくつも該当しているケースです。
- 全く未経験での応募
- 全く経験のない業種
- 転職回数が3回以上
- 企業リサーチが甘い
- 前職の勤続期間が半年未満
- 35歳~40歳以降での転職
- 前職の年収が著しく高い
- 転職会議の企業評価が著しく悪い
転職失敗でありがちなのが、「転職回数が3社以上」「企業リサーチが甘い」「30歳以降の未経験分野への転職」です。
これらに該当すると、面接落ちする確率がグッと上がる印象です。
また20~30歳女性で育児中の方の転職も、やはり面接通過率が非常に低いという悲しい現実があります。
加えて面接にクリアできたとしても入社後に転職失敗が発覚する大きな要因として、「企業リサーチが甘い」という点があります。
転職成功は、「転職面接に通過できた」だけで成し得るものではありません。なぜなら転職後ご自身がストレス無く働けて初めて、転職成功だからです。
リサーチが甘いと、たとえ転職面接に簡単に通過できたとしても入社後にブラック企業だったことが発覚のケースが多々あります。
占いを信じる女性の方は非常に多いですが、転職においては「リサーチが命」です。
ご自身が集めた情報で面接を無事に通過できそうか、また入社後もストレス無く働けそうか、しっかり確認しておきましょう。
転職成功の秘訣は「転職理由の一貫性」「具体的な提案」「綿密なリサーチ」
転職成功の秘訣は非常にシンプルです。
- 転職理由の一貫性
- 具体的な提案
- 綿密なリサーチ
上記3つのポイントを抑えるだけで、転職成功の確率はグッと上がります。
まず面接対策として、転職理由の一貫性と具体的な提案を検討しましょう。
転職理由の一貫性とは、客観的に見たときに、あなたの言動と転職動機に納得できるだけの一貫性があるかどうかです。
ただ、特に難しく考える必要はありません。
例えば「幼い頃から〇〇が好きで、△△の学習をして参りました。より一層技術を昇華させたく、該当分野で素晴らしい実績のある御社を希望いたしました」などであれば、転職理由に一貫性がありますよね。
要は、「周囲を納得されられる理由があるかどうか」なのです。それさえあれば、転職の面接は通過しやすくなります。
さらにもうひとつ、「具体的な提案」も必ず面接前に考慮しておきたいところ。
具体的な提案を使って、あなたを雇用した先の未来を提示するのです。
その未来が企業から見て魅力的なものであればあるほど面接は通過しやすくなります。
そして最後の秘訣として、「綿密なリサーチ」があります。
綿密なリサーチは面接前の情報収集でも欠かせないものですが、実は入社後の未来においても重要なポイントなのです。
なぜなら綿密にリサーチすると情報収集段階で、ブラック企業の噂や評判を耳にする機会が増えるからです。
特にチェックすべきは「転職会議」と「Google Mapの口コミ」です。
この2つの企業評価をしっかりチェックしておけば、より働きやすい企業を見つけやすくなりますよ。
3つの秘訣を抑えつつ、転職活動するようになさってくださいね。
未経験でも転職成功するためのポイント
未経験ながら、転職成功している人もたくさんいます。では未経験で転職成功するには、どのようなポイントを抑えるべきなのでしょうか?
未経験で転職成功するためのポイントは下記のとおりです。
- 「なぜ転職したいのか」を明確に言語化している
- 知ったかぶりせず、吸収する姿勢がある
- 転職エージェントを上手く活用している
それぞれ未経験の転職において非常に重要なポイントなので、分けてご説明していきますね。
「なぜ転職したいのか」を明確に言語化している
転職はリサーチが重要と記事内でお伝えしましたが、それ以前の問題として、「なぜ自分は転職したいのか」を明確に言語化しておきましょう。
理由は簡単で、言語化した部分が転職活動の軸になるからです。つまり軸がブレていない人ほど、企業の目には魅力的かつ信頼のおける人材として映るわけです。
転職の動機を考える際は小手先の知識ではなく、自分の人生全体を見渡しましょう。
なぜなら仕事は、あくまで人生を豊かにする1つの手段に過ぎないからです。
人生全体を見渡したうえで転職の必要性が明確であれば、その理由を紙などに書き出すとハッキリ認識できるようになりますよ。
転職の動機が明確になればなるほどブレずに転職活動を進めることができるので、少し時間を割いて考えてみるのがおすすめです。
知ったかぶりせず、吸収する姿勢がある
企業が未経験者を雇用する場合、ほとんどのケースで吸収力に期待しています。
したがって未経験で転職成功したいのであれば、知ったかぶりはしないほうが懸命です。
知らないことを知ったかぶりせず、しかしながら「わかりません」だけで済ませるのではなく、興味を持って吸収力を示す必要があるでしょう。
またわからないことは自力で調べることで仕事に対する意欲をアピールし、企業に好感を持ってもらえるよう行動してくださいね。
転職エージェントを上手く活用している
最後のポイントとして、未経験で転職成功している方ほど、転職エージェントを上手く活用しています。
転職エージェントとは、転職サイトのように求人情報を集めて開示するだけのサービスではなく、転職のプロフェッショナルであるエージェントが企業との間に入って支援してくれるサービスです。
転職サイトとは違い、ご自身に適した求人をピックアップ紹介してくれるので、企業側との認識ズレを未然に防ぎやすくなります。
また転職エージェントによっては企業調査のうえ求人を掲載しているので、筆者のように入社後のブラック企業発覚という悲惨な事態も回避することができますよ。
そして転職エージェントは企業からサービス利用料を得ているため、転職希望者は無料で利用できます。
未経験の転職だからこそ、第三者の味方である転職エージェントを上手く活用するようにしましょう。
転職成功したい人におすすめの転職エージェント3選
「失敗せず転職成功させたい」
これが転職者の本音ですよね。
当たり前ですが、転職活動には多大な労力と費用が必要となります。したがって転職活動はできるかぎり短期間で完結させるほうが、精神面においても経済面においても負担は少ないのです。
したがってスムーズな転職成功を希望するのであれば、転職のプロフェッショナルである転職エージェントを活用しない手はありません。
転職エージェントの利用は無料ですし、忙しい方でも代わりにエージェントが求人を探してくれるという大きなメリットがあります。
在職中に次のお仕事を探す場合でも、必ず活用すべきサービスだといえますよ。
しかし一口に転職エージェントといっても、多数のサービスが存在しています。
ただでさえ忙しい転職者の方からすれば、転職エージェントサービスを精査するだけでも疲弊してしまいますよね。
そこで、筆者が安心しておすすめできる転職エージェントを3つ厳選しておきました。
- マイナビエージェント
…首都圏&関西圏の20代30代向け - リクルートエージェント
…全国展開の全年齢向け - ハタラクティブ
…首都圏、関西圏、中部圏、九州の18-29歳
上記のようにいずれも対象エリアと対象年齢が設定されているので、複数当てはまる場合はいくつか登録しておくのがおすすめ。
それぞれの特徴もご説明しておきますね。
非公開求人に特化した
マイナビエージェント
首都圏&関西圏に住んでいる20~30代の方なら、マイナビエージェントに登録しておきましょう。
あなたをサポートしてくれる
マイナビエージェント
さらに、マイナビエージェントしか取り扱っていない独占求人もあるので、転職を希望するなら必ず押さえておきたいところ。
主な求人の取り扱い範囲は首都圏&関西圏で、これらの地域の求人に関しては非常に高い提案力を持っています。
実は「Panasonic」「サイバーエージェント」「スバル」など、今をときめく有名企業の求人もたくさん公開されているので、ぶっちゃけチャンスとしてはかなり大きいです。
もちろん専任のアドバイザーについてもらえるので、履歴書や職務経歴書の書き方もアドバイスしてもらえますよ。特に今はどの業界も人材不足に陥っていますので、良い求人をゲットできる可能性が非常に高いですね。
マイナビエージェントは簡単な項目の入力だけで登録できるので、手続きも1分程度で終わります。転職を検討中の方は上手く活用しましょう。
全国展開の
リクルートエージェント
リクルートエージェントは大手転職エージェントで、業界屈指のエージェント人数を有しているサイトです。

登録は3ステップだけなので、かなり簡単
リクルートエージェントは転職エージェント業界でも有名かつ全国的に多数の求人を確保しています。
つまりチャンスがめちゃくちゃ多いってことですね。もちろん大手求人も取り扱っていて、外資系企業の利用実績も多数。
エージェントスキルもずば抜けたプロフェッショナル集団なので、転職時には強い味方になってくれます。
対象地域も全国でかつ全年齢が対象なので、どのような方でも活用しやすい転職エージェントですよ。
また、履歴書・職務経歴書が無くても登録できるので、簡単にサービスを利用できます。
もちろん無料で利用可能なので
「転職を検討している」
という方はリクルートエージェントに登録しておいたほうが良いですね。
20代特化型の転職なら
ハタラクティブ
ここまでの内容を読んで、
「転職エージェントに登録するほど経歴良くないし…」
という人もいますよね。実は私も経歴にコンプレックスがあるので、その気持ちは痛いほどわかります。
他にも、
「まだ若くて経験が少ない」
「大学中退だし…」
「フリーターだから転職に自信がない」
「未経験だから…」
など、経歴に関するコンプレックスがあると転職活動の腰が重くなるのは当然です。
そんな人は「ハタラクティブ」に登録しておくのがオススメ。

既卒や第二新卒の就活のコツも
伝授してもらえる
完全未経験でも応募できる求人を多数取り扱っている転職エージェントは業界内でも少ないため、「20代で違う分野へ転職したい」という方にとってはありがたいサービスですよ。
また、ハタラクティブも非公開求人を多く取り扱っているので、20代の転職を希望する方にピッタリです。
もちろん利用は無料なので、対象エリア内の方は登録しておくのがおすすめですね。
注意点として、ハタラクティブは登録完了後に「0120-979-185」から電話が入る仕組みになっているので、繋がるようにしておくか、着信歴から折り返しで連絡を入れるようにしておきましょう。そうしないと申込エラーになってしまい、求人を紹介してもらえなくなる可能性があります。
ハタラクティブに登録される方は、この点だけ気をつけておいてくださいね。
まとめ
転職を検討している方にとって、転職成功は悲願ですよね。
ただ筆者の思いでいえば、転職失敗が決して無駄だとは思っていません。なぜなら失敗からしか学べない経験もあるからです。
特に転職は入社後しかわからない部分が多々あるので、どなたでも失敗してしまう可能性があるといえます。
だからこそ記事内で触れたポイントをしっかり抑えつつ、万全の状態で転職活動を進めるようにしましょう。
あなたの転職成功を心から応援しています。