「ノマドライターいいよ!自由だよ!君もなろうよ!」
みたいなプロフィールって、Twitterでよく見かけますよね。
かくゆう私も、今年の8月で会社を退職しフリーになりました。
フリーになってから知った「現実」は、兼業のときに想像できないものだったので、これから専業になる方のために書いておこうと思います。
ライターさんの中には、「月収20万円あればフリーになれる」と思っている方も多いです。
しかし結論からいうと、「フリーになれるけど生活は厳しい」です。特に、現在会社員で1人暮らしの方は厳しいと思います。
なぜかというと、国民健康保険と住民税、国民年金の支払いがめっちゃキツイからです。
これ、意外と知らない方も多いので先に書いておきました。
私の場合、会社員の年収はさほど高くなかったのですが、国民健康保険料として月17,000円、住民税として月10,000円、国民年金保険料として月16,260円の合計43,260円を、「毎月」支払う必要があります。
会社員のときは、
「今月の手取り20万円かぁ~」
とか思ってましたが、当然ながら上記の支払いを控除された後の金額が会社員の「手取り」なわけです。
はっきり言っておきます。
会社員とフリーの手取りには大きな違いがあるので、国民健康保険料などを上乗せした金額を稼げるようになっていないと、間違いなく生活が苦しくなります。
個人的には、市役所などであらかじめ保険料を試算しておくのがおすすめ。
これ、フリーになったときめっちゃビックリしたんですよ。
だって、兼業のときは毎日3時間で1本書いてたので、
「フリーになったら1日3本とか余裕っしょ!」
とか思ってたんですよね。
今から過去の自分を殴ってやりたいですよ。
現実は、思ったよりも書けません。
というか、人間の集中力って限界があるんですよ。
なので、
「時間は兼業の3倍になるんだから、収入も3倍になるっしょ」
みたいな無謀な計算はやめましょう。
「フリーライター」って、いろんな人のことを含んだ言葉ですよね。
でも、理解しておくべきことがあります。
世間的には、「フリーライター」=「フリー」=「フリーター」だと思われます。
これは、会社員で定年まで勤めた方によくある誤解です。
あ、今頷いた方、見えてますよ。
そもそも60年前って、1円硬貨と50円硬貨が初めて発行された年です。
もっといえば、テレビなんてもちろん白黒なわけですよ。
常識が明らかに違う人に対して、
「クラウドソーシングでフリーライターやってる」
なんて言っても理解できないのは当然でしょって話です。
これは悪い意味ではなくて、もっとわかりやすく説明すべきだと思うのです。
しかし、本来は頑張って説明すべきですが、常識ってちょっとやそっとじゃ変えられません。
なので私は、
「個人経営者です」
って言ってます。超便利な言葉ですよ。それっぽく聞こえますから。
経営者とは、組織の経営に関する責任を負う人のことですが、フリーライターだって経営に関する責任を負っています。
当たり前ですよ。個人事業ですから。
こういう感じで、相手に合わせたプレゼンを考えましょう。
あ、でも嘘付いちゃダメですよ!
フリーって大変です。
明日から収入が0円になる可能性だってあるし、基本的には誰も叱ってくれません。
叱るくらいなら、クライアントさんは去っていきます。
そう、会社員の感覚でお仕事していると必ず痛い目に遭います。
でもね、フリーって楽しいですよ。
なぜかというと、
「自分の名前、自分の力で生きてんだ!」
って実感できるからです。
これは、会社員の頃にはなかなか実感できなかった感覚で、大きなやりがいになると思います。
やってみないと、何事もわかりませんから。
フリーになる前に準備しておくべきものを簡単に言います。
1.お金(できれば100万円以上の貯金)
2.クレジットカード(フリーになると審査に落ちやすい)
3.計画性(誰も計画してくれません)
という3つです。
あとは、なんとかなるんじゃないでしょうか。
やりながら覚えていくことのほうが何倍も重要だと思います。
あなたの人生に役立ちますように。
今年もお世話になりました。来年も当ブログをよろしくお願いいたします。
<画像提供元>
・ぱくたそ
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